ヴィジョンのままに

今年はここまで「攻め」一辺倒できた。というのも、頭の中に明確に「攻め」の二文字があったからで、これに素直に従ったまでのこと。今まで生きてきて、これほどヴィジョンが明確だったことはなかったから、これっぽっちも疑わなかった。

これまでの生き方には、良いところもあれば悪いところもあったんだけど、良いところをあえて完全に無視して、悪いところを徹底的に改める方向でやってきた。で、それは、ことごとく「吉」と出た。が、最近どうやら、ヴィジョンに変更があったらしく、頭の中のどこを探しても「攻め」が見つからず、代わりに「現状維持」という言葉が顕れてきた。

現状維持―消極的な意味合いの言葉だとばかり思っていたが、今、腰を据えてじっくり考えてみると、実際はそうではない。積極性がないと現状維持なんて、とてもできるものではない。
「攻め」でもなければ「守り」でもなく、臨機応変に攻めるべき時は攻めて、守るべき時は守って、押しも引きもせず、ここだと決めた立ち位置から一歩も動かない。

私が動かなくても他人が動く。だから状況はどうしたって変化していくし、移ろっていく。そんな中で「現状維持」というのは、決して簡単なことではないと思う。

今年も残すところあと僅か。振り回していた刀を一旦鞘に戻して、でも手は常に柄にかけておいて、虎視眈々、今年を「勝ち」で締めくくって、来年に勢いを繋げて、来年は来年で来年のヴィジョンに沿った積極的な生き方をしていきたい。


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