帰ってきたいっけちゃん

昨日は、二人の旧友と朝方まで呑んでいた。

二人のうち一人は小1からの友人で、もう一人は中3からの友人である。
二人とも私のブログを『イッケイノウタ』の初回から今に至るまでずっと読んでくれていて、たぶん、私以上に私のことを知ってしまっていると思われる(私のことを知りたければ私に聞くな、彼らに聞け。私は知らん。私が語る私は常に出鱈目であると心得よ)。

ところで、二人のうちの一人、小1から付き合いのある方の友人は、私のことを「いっけちゃん」と呼ぶ。

私の呼び名は非常に多岐に渡り、「いっけい」「いっけ」「いっけいくん」「いっけいさん」「いっけさん」「わだ」「わだくん」「わださん」「わだっち」「わーちゃん」「れいし」と、お前は一体何重人格なんだというくらい多岐に渡るのであるが、じゃ、「いっけちゃん」って一体何なんだというと、これは私の学生時代の呼び名で、学生時代は「いっけちゃん」が最もスタンダードな呼び名だったのであるが、今現在、私をこの呼び名で呼んでくれるのは僅かに二名、彼の他にあと一人いるだけなのである。

私は昨日、この「いっけちゃん」が物凄く嬉しかったのである。変な話、「あ、そうや、俺、いっけちゃんやったわ!」と思って嬉しかったのである。本来の自分が突然甦る感覚があって、嬉しくて、昨夜の私は100%いっけちゃんだったのである。
いっけちゃんは「陽」である。明るい奴なのである。アホがフルスロットルなのである。
昨夜、いっけちゃんはゴギゲンに喋り倒したのであった。何かを、爆発的に発散していたのであった。

一夜明けて、ビールの空き缶と煙草の吸い殻だらけの部屋で目を覚ますと、当然ながら友人二人の姿はなく、ついでにいっけちゃんの姿もなく、さらについでに、昨夜、自分が何を喋ったのかという記憶もなかったのであった。

いっけちゃん、いずこへ?


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