モナリザ出生秘話

私は、10年前、24歳の時に、現在バタフライでベース兼コーラスを担当している剣吾くんと知り合いました。そして、それからすぐ、アルファベッツという3ピースバンドを組んで、そのアルファベッツの為に私が初めて書いた曲が『バンドマン・ロック〜夢の等身大〜』でした。『バンドマン・ロック』の歌詞は、伊丹から神戸新開地(アルファベッツ御用達のスタジオがここにありました)へ向かう電車の中で書きました。

アルファベッツは短命に終わりました。ドラマーが抜けて崩壊すると、私と剣吾くんは新ドラマーよっすぃ〜(現・バタフライ)を迎えて新たにリプライズというバンドを結成しました。それから、キーボーディスト「アビィ」の加入。よっすぃ〜の脱退。2代目ドラマー「ツージー」の加入。アビィの脱退…と、メンバー交代を繰り返しつつ、ライヴ活動に励みました。

リプライズ解散―決断したのは、私でした。そして、その引金になったのは、天王寺にある『不思議の国のアリス』というライヴハウスでの出来事でした。客は皆、若い女の子でした。

我々の出番が来て、ステージに上がって、演奏を始めると、客は皆、我々に背を向けて地べたに座っており、大きな声で喋っていました。私は、その光景を見て、「もう終わりだ」と思いました。そして、ステージの上で、それまでずっと信じてきた「ロックンロールの女神」に対して、失望しました。「こんなにアンタのことが好きで、信じてきたのに、なんやねんこの仕打ちは!」と。で、それから数日後、ライヴでの失望感を歌詞にして、私がバンドの為に書いた曲が『モナリザ』だったのです。その時点で、リプライズ解散は秒読み段階でした。

『バンドマン・ロック』に始まって『モナリザ』に終わった物語。それが6年後、我ながらまさかの復活。またバンドやろうぜ!となって、その初ライヴの一曲目が『モナリザ』だったのです。

終わった曲で始まった。決して意図したわけじゃないから凄い。

以上、『モナリザ』について述べてみました。これを知ったら、YouTubeの見方もちょっと変わってくるでしょ?(笑)


2件のコメント

  1. うすぎたないノラ猫を噛みに犬小屋から出てきてみたら
    すでに追い払われてたみたいで安心したわん。

    ちとご無沙汰のいぬみみだわん。

    モナリザ誕生秘話、しびれたわーーん。

    モナリザに終わり、モナリザに始まる。
    このまえのライブではロックの女神がほほ笑んでたのを
    アッシはみたわん。

    だからいぬみみは興奮して吠えるんだわーん。

    ワァワァワァワァワォーーーーン!!

    1. 『モナリザ』の歌詞の中に、「血も涙もない君の力を信じてる」っていうのがあるでしょ?これは、この一節は、本当に私の涙なんです。だから、この曲を歌う時には、この一節を泣かずに歌えるかがめっちゃ問題で、リプライズ解散後に5回ほどソロライヴやったんやけど、『モナリザ』はセットリストから外してました。

      でも、蝶では泣かずにちゃんと歌えたねえ。当たり前っちゃ当たり前やけどね。

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