我が敵は我にあり

私には「守るために怒る」ということについて、ちょっとしたトラウマがございます。

「ちょっとした」とは申せ、それは絶えずチクチクと、心に痛い記憶で、私はこれにずっと悩まされてきたので、これがそれこそジャブのようにじわじわと効いてきて、今や私の中で、いつでも噴火できる不穏な山のようになっております。

かつての私は、救いがたくキリスト教的な考え方にかぶれていて、「怒」という感情は無条件にイケナイものなんだと思っていました。その結果、なんだかんだと理屈を付けては、「守るために怒る」ということもせずにいました。今にして思えば、ただ臆病なだけだったんですが。

皆さんは、「守るために怒る」ことができますか?確かに、難しいです。でも、これがちゃんとできないと、いつか必ず、めちゃくちゃ自分のことが嫌いになってしまいますよ。

目には目を、歯には歯を。攻撃は最大の防御なり―肝に命じて。

中途半端な博愛主義は罪悪です。本当です。


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