賭博魂に微笑を

意地でも当ててこます!と意気込んで、ギャンブルをしている人間の姿というのは、見ようによっては、とても愛嬌がある。
競馬しかり、ロト6しかり、宝くじしかり。過去のデータに基づいて、眉間に皺寄せて研究に研究を重ねた結果、何か物凄いものでも発明したかのように「これやあ!」と叫んで、頭の中を夢でいっぱいにして売場へ走り、で、惜しくもなんともない豪快な外し方をして、腰が砕けて、何だかよくわからないが笑けてきて―。

考えても当たらないからギャンブルだ。賭博だ。でも、考えること自体が楽しかったり、同じハズレでも、考えに考えた末のハズレと、全く考えなかった時のハズレとでは、納得度が全然違ったりする―ということの楽しさは、私にもよくわかる。だから、そういう意味では、恋愛を考えるというのも、決して悪くはないと思う。研究に研究を重ねて。人間らしい愛嬌があって良い。ただ、考えてばかりで行動に移さないというのは、これはギャンブラー失格でございますな。


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