今夜、すべてのバーで

色んな名前のカクテルがある。
もし私が、めちゃくちゃセンスの良い、セクシーなバーを見つけて常連になったら、こんなことをしてみたい。言ってみたい。

バーテン「お客様、何にいたしましょう」
一憩「いつものやつを」
バーテン「かしこまりました」
一憩「あと、あそこのお嬢さんにも同じものを」
バーテン「かしこまりました」

バーテン「あのお嬢さまがこのカクテルのお名前を訊ねておられますが」
一憩「あ、そうか。このカクテルにはまだ名前がなかったね。俺が考えたカクテルなんだから俺が名前を付けなきゃな。そうだな…じゃ、これで」
バーテン「かしこまりました」

バーテン「お客様。あのお嬢さまから、只今ご滞在中のホテルの部屋の鍵を預かってまいりました」
一憩「ありがとう。今夜早速行くとしよう」
バーテン「あのお嬢さまは、このカクテルのネーミングに痺れたそうでございますよ」
一憩「そうか」
バーテン「この色、この味、この香り…」
一憩「名前は…」
バーテン「『BLANKEY JET CITY』」

阿仁真梨「ウザっ!」


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