虎視担々男

自分が激しく動いている時、他人の動きがスローに見える。その動きがあまりに鈍いので、たまに肩が当たったりなんかして、「お前邪魔っ!」と叫ぶ。

自分が止まっている時、他人がせわしなく動き、蠢いているように見える。

籠城している。城の上から自分を包囲している軍勢を見つめている。自分はじっとしていても、敵は常に動いてくれている。蠢いてくれている。その内必ず、どこかに手薄な箇所が見つかる。

見つけたら速攻。突撃して血路を開く。


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