お酒の香り

というわけで、実際にピアノの前に座る機会を得て勢い付いた俺。『香しき日々』の歌詞の見直し、手直しが完了した。

「弾けないピアノを弾く」というフレーズは「飲めない酒を飲む」という言葉から来ている。これに「酔い痴れて」「酔う」というフレーズを絡めて、タイトルの「香しき」にお酒の匂いを漂わせてみた。それから、個人的に楽しんだのは、曲が進むにつれて主人公が酔っ払っていく感じ。冒頭、主人公はシラフで「一度も不安を口にしたことはない」と言い切っているが、中盤では酔いが回ってきて「手遅れになる前に連れ出して」などと不安を口にしている。そして、ギリギリのところまで「待つことの幸せ」と強がっていたのが、最後の最後では「会いたい」と本音を漏らしてしまっている。完全に酔っ払っちゃったんだな。

料理でお酒を使うように、曲作りでお酒を使ってみた。俺は全く料理ができないけど、料理で使うお酒がお酒の味や香りを主張させるために使うものではないということは知っている。曲全体にお酒の香りを分かるか分からんか程度に、ほのかに漂わせてみた。

まだ実際に腹から声を出して歌ってみたわけではないけど、頭の中で鳴っている音から察するに、相当良い曲に仕上がっている。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。