春の一触触発

ビルボードライブ大阪で「佐野元春&ザ・ホーボー・キング・バンド」のライブを観てきた。キャパ320人。チケットを取るのは至難の業(電話予約。9時からかけ続けて繋がったのは17時だった。もちろん、その後すぐにソールドアウト)。運良く観ることができた。

ブルージー&ジャジー。若いコヨーテ・バンドと演る時のようなバリバリのロックではなく、熟練のグルーヴが腰にくる味わい深いライブだった。ドラムが古田たかしで、キーボードがDr.KYONで…メンバー全員、問答無用に超一流。

そして、音が素晴らしかった。PAが良い仕事してる。特にドラムの音。限りなく生音に近くて、電気的な音が一切しなかった。やはり、その辺のライブハウスのPAは駄目だと思った。やかましいばかりで耳に痛い。

元春さんを含めたメンバー全員のステージへの出入りは、ステージ袖ではなく、客席最前列の前の通路を通って、ステージの前にある階段で行われた。俺の席は二列目だった。ステージに向かう時も、ステージから去る時も、手を伸ばせば届くところに元春さんがいた。最接近。佐野元春と和田怜士の間にある距離は僅かに1.5mだった。

ヤンチャな狼のような顔をした元春さんの、やったった感満載の横顔が頭にこびりついて離れない。

まさに「横綱相撲」。素晴らしいライブだった。


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