天使

昔、天使について書かれた一冊の本に夢中になったことがある。

「天使」というと羽根の生えた赤ちゃんをイメージする人が多いと思うのだが、その本によると「姿形はあなたが自由に想像して下さい。それがすなわち、あなたの天使です」とあり、「天使は一人の人間に対して一人、必ず遣わされています」とあった。

「あなたの天使はあなたの為に働きます。天使はあなたに直接語り掛ける言葉を持たないので、何か伝えたいことがある時には、印象的な偶然を言葉代わりとして用います」

自分の為に働いてくれる天使が常に側にいて、何か伝えたいことがあれば印象的な偶然をもって伝えてくれる…この考え方を知って以来、何か印象的な偶然に出くわすたびに「あ、俺に何か伝えようとしてるな」と考えるようになった。

偶然をただの偶然と受け流してしまうのと、そこに天使がいると捉えるのと、どちらが生きてて楽しいと思う?そりゃ、天使がいると捉えた方が楽しいに決まっているだろう。

先日、こんなことがあった。

動画「WHY?」をアップしてすぐのこと。職場である書類を探していて、いつもの棚を探したのだが見当たらない。近くにいた人に訊くと保管場所を移したと言うので、教えてもらった別の棚を開けたら、ぎっしりファイルが並んでいた。ふと見ると、ファイルとファイルの間に一枚の紙が挟まっており、ぴょこんと上に飛び出している。「?」見て驚いた。目を疑った。「WHY?」と書いてあったのである。

「何を伝えようとしてるんだろう」考えるがわからない。わからないけど胸躍る。で、その日だったか別の日だったかは忘れたが、何気なく携帯でニュースを見ていたら、ニュースの記事と記事の間に「2020年。巳年で1月生まれのあなたに一大転機が訪れます」という文章を見つけてまたまた驚いた。もちろん、俺は干支占いなど信じる人間ではない。ただ、タイミングがタイミングだっただけに衝撃的だったのである。

二つの偶然に見舞われて以降、頭の中に「何か起きるんじゃないか?」というのがずっとある。人知れずずっとワクワクしている。世の中の状況が状況で、ライブもできないし、何かが起こるとは考えにくいんだけど、それでも何かを期待している自分がいる。


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