布告第二弾開始

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どうやら、バンドメンバー募集布告第一弾は完全なる不発に終わったらしい。この辺の判断は早ければ早いほど良い。不発に終わったのだ。が、ここで引き下がる私ではない。
第二弾となる貼り紙を、今回は念入りに、手抜きなく作成して、昨日、神戸方面に貼り出してきた。

何の反応もないということだけはないような気がしないでもない。

紙に祈りを。


昨夜見た夢

私は旧日本兵で、私も戦友たちも皆、機関銃をぶら下げてぶらぶら平和に過ごしていた。そこへ、戦友の一人が「アメリカ軍が攻めて来たあ!」と叫んで、我々は応戦することなく逃走。蜘蛛の子を散らしてがむしゃらに走った。

走りながら私は叫んだ。「もうちょっと走ったら京阪電車の駅やからそこまで頑張ろう!」
戦友が応えた。「でも、駅もろとも攻撃されたら終わりやぞ!」

這々の体で駅に辿り着くとすぐに電車が到着。我々が飛び乗ると、電車は特に急ぐ風でもなくゆったりと動き出したのだが、動き出すやいなや踏み切りの警報器の音が聞こえてきて、こともあろうか歩行者ではなく電車の進行を妨げる形で遮断機が降りた。私は「アカン!もう終わりや!」と思った。が、その時、車掌が凄まじい勢いでハンドルを左に切り、一度車両を脱線させて踏み切りを回避してから再び車両を線路上に戻すという荒技で危機を逃れた。
私が呆然として車掌の背中を見つめていると、車掌は無言で内ポケットから免許証のようなものを取り出して私の方へ投げた。私はそれを拾い、見て、彼が伝説の日本軍戦士であることを知った。

いつどこで電車を降りたのかはわからないが、私が辿り着いたのは全てが白黒の世界だった。何を見ても全てが白黒で、昔の古い記録映画のように画素が荒くザラザラしていて、そこら中にレンガを積み立てて建造したと思われる巨大なとんがりコーンのような塔がそびえ立っていた。周りには老人しかいない。

私は近くにいた気の良さそうな老婆に尋ねた。「今、何年ですか?」
老婆は笑顔で答えた。「さあねぇ。私にもわからないのよ」

次の瞬間、何の前触れもなく、私の目の前に映画監督の格好をした私が現れた。夢の中で私は、この夢が全て、私自身が撮っている映画だということに気付いた。


感じるべき痛み

人間、本当に思い出したくないことについては、意外と思い出さずに済むものであるが、その為に費やす精神力たるやなかなかのものである。
油断できない。気が抜けない。常に自分の中に耳を済まして、少しでも不穏な動きを察知すれば即時、これに対応しなければならないーといった、モグラ叩き的状況は、介護施設の夜勤者が置かれている状況によく似ている。緊張感を持続し続けるというのは、もうそれだけで相当な重労働である。また、思い出したくないことを思い出さないための葛藤というのは、自分の身体に自分で、強力な鎮痛剤を打ち続けることにもよく似ている。つまり、感じるべき痛みまで感じられないようになってしまうのである。


意匠無視主義

私にとって、子供の頃の駄菓子屋が居酒屋に姿を変えたように、子供の頃のレゴブロックが言葉になり音になった。形態が変わっただけで、求めているものはあの頃も今も同じだ。

レゴブロック。歳を重ねた私の中で言葉になり音になったのは、レゴブロックであって、プラモデルではない。考えてみれば、プラモデルはつまらない。今にして思えば、なぜあんなものに夢中になったのかよくわからない。

固定された完成形が作る前からわかり切っていて、組み立てに多少の上手下手の差はあっても、基本的には誰が作っても同じものが出来上がる。つまらない。

私は、レゴブロックの「ヨーロッパの城シリーズ」で、戦闘機とかを作るのが好きな子供だった。


ロックプリンセス復活祈願稿

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▲左から順に、1st、2nd、3rd、4th

意外に思われるかもしれないが、私が、オアシス以降に登場したアーティストで全アルバムを持っているのはアヴリル・ラヴィーンだけである。
まずは、私がアヴリルの4枚のアルバムを勝手に5段階評価したものをご覧いただきたい。

1st「LET GO」 ★★★★☆
2nd「UNDER MY SKIN」 ★★★★★
3rd「THE BEST DAMN THING」 ★★
4th「GOODBYE LULLABY」☆

1stを初めて聴いた時は驚いた。とにかく曲が良くて捨て曲がないし、音の方も「この女の子がこのルックスでこの音!?」というロックなバンドサウンド。ドえらい新人が出てきたと思った。で、2ndが出てさらにぶっ飛んだ。曲が深く、さらに良くなっていて、当然の如くに捨て曲ゼロ。音も1stの倍くらいヘビーになっていて奥行きがある。ジャケットも良いし、文句の付けようがなかったので、気付いたら一人、大阪城ホールの立ち見席にいた。そう、ライヴを観に行ったのである。私は今でも、この2ndは傑作だと思っている。

3rdでコケた。3rdの救いはtr3「Runaway」とtr5「When you’re gone」。この2曲はめちゃくちゃ良い。特に「Runaway」は私がアヴリルの曲の中で一番好きな曲なのだが、このアルバムはこの2曲で終わり。他の曲は1stや2ndの足元にも及ばない。で、あろうことか、4thでさらにコケた。過去の焼き回しとしか思えないメロディーが所々で顔を出してくる…割にはパンチがなくて、1曲たりとも印象に残らない。音も、バンドサウンドではなく打ち込みになってしまっている。曲が駄目で音も駄目。良いのはジャケットだけ。完全なる失敗作。「世界最強のロックプリンセス」はいずこへ。

というわけで、私の中で確実かつ着実に下降線を辿ってきたアヴリルが、11月に5枚目となるニューアルバムを出す。
タイトルが「アヴリル・ラヴィーン」で、ジャケ写にも気合いが感じられるし、先行シングルのタイトルが「ロックンロール」なので、今度ばかりは大いに期待している。ポップで軽快な「アヴリル流パンク」ではなく、2ndの頃のような、深いバラードを爆音で鳴らすタイプの音楽を期待している。

あのイカつい目つきをもう一度信じてみる。