二重人格
Dr.Fからマスタリングを終えた前回のライブの音源が届いた。
期待半分、不安半分。だって、俺自身はまだ「悪魔と呼んで」「金平糖」の2曲しか聴いてないんだから。
さあ、客席に着こう。
今夜、和田怜士は旨い酒を飲ませてくれるのだろうか。
☆海賊ライチrecordsより☆
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すべての野郎どもに捧ぐ癒しのアンセム
男という生き物は「男のクセに」という言葉に抗いながら生きている。人に思われたり言われたりしなくても、自分の中に、自分を絶えず監視している女がいて、そいつに「男のクセに」と思われたり言われたりしないように必死に生きている。
でも、人にはどうしても得手不得手というものがあって、不得手とすることを強いられたり、不得手とする環境に放り込まれて予想通り失敗した時には、その時点で既に「男のクセに」なんだから、「だから言ったでしょ?」なんてことを言ってさらに「男のクセに」に見舞われるのが嫌で、黙って歯ぎしりするしかなくて、死にたくなるほど情けない思いをする。
そんな時、自分だけが知っている場所があって、そこで名を呼ぶと現れる女の人がいて、微笑を浮かべながら黙って話を聞いてくれたらどんなに嬉しいだろうと思う。その女の人は、男がなぜそこに来て、自分の名を呼んだのかをよく知っているから、「じゃ、こうすれば?」なんて言葉を投げ掛けるということがいかに的外れなことなのかを心得ている。
唯一、男の中に投げ掛けてもらいたい言葉があるとすれば、それは「許してあげる」だけだと思う。男が「男のクセに」と自分を責めてどうしようもない時、彼を救う魔法の言葉があるとすれば、それは女性からの「許してあげる」だけ。
言わずもがな、これは新曲『SISTER MOONLIGHT』について書いている。我ながら良い曲を作ったと思うし、この曲を自分の為にではなく、女性シンガーの為に作ったという流れも完璧な流れだったように思う。これは女性が歌わねば意味がない。
この曲が俺を含めたすべての野郎どもにとっての癒しのアンセムになればと思う。
思えば、女性シンガーの為に曲を作ったのが初めてのことなら、野郎どもの為に曲を作ったのも初めてのことだ。
物欲の秋
2016年、2017年、2018年、2019年。ソロで活動を再開して以降、各年のベストライブを収めたアルバムを作ってきた。
前回のライブでようやく、2018年の『DABADA TV SHOW』と2019年の『eclipse』をリリースできた。2016年の『compass』と2017年の『爆弾』はマニアックな内容の作品なので、リリースのタイミングは『DABADA TV SHOW』と『eclipse』の2作が皆さんの耳に馴染んでからで構わないと思っている。
2020年。今年はまだ一度しかライブをしていない。おそらく、年内のライブはない。でも、今年は今年で何か「物」を作りたい。前回のライブの音源があるにはあるが、たった一度のライブをその年のベストライブとして発表するのは違う気がする。あ、そういえば来年で俺、5周年だな。ん?ベスト盤を作る…というのはどうだろう。
過去4作の中から厳選した数曲に、前回のライブから出来の良いものを織り交ぜて2020年色を醸し出しつつ、選曲はある程度、動画配信しているものとリンクさせて…これから俺の世界に足を踏み入れる人たちの為に、その入口となるようなベスト盤を作るというのはどうだろう。サプライズ的に、めちゃくちゃレアなのを1、2曲放り込んでも面白いかもしれない。ジャケットデザインも、これまでとは違う感じにして。
本音を言えば、ベスト盤なんだから、皆さんの意見を大々的に取り入れた選曲にしたいんだけど…難しいかな。当ブログ上でリクエストを募ってみたいけど…難しいよな。リアクション薄かったら悲しいし。となると、自分で自分の音源を聴き倒さねばならんわけで、これがなかなかの苦行のようにも思えるが、やってみる価値はあるように思う。
前向きに検討しよう。
鮮烈なる傾倒
ディランになりたい。
もうこれっぽっちもバンドをやりたいとは思わない…と、今あらためて思うというのは、逆に言えば、つい最近まで心の片隅にバンドへの憧れが残っていたからなのかもしれない。でも、今は声を大にして言える。もう二度とバンドなんてやりたくない。サポートバンドなら喉から手が出るほど欲しいけど、メンバーと同じ看板を背負って、平等に発言権を持って…という形にはもう全く興味がない。
一人でステージに立つ。バンドと当たっても負ける気がしない。最近気付いたのは、よほど良いバンドでない限り、バンドというのはメンバー間の譲歩から成り立っているということ。各々が少しずつ言いたいことややりたいことを我慢して、譲り合って成立している。だから、いかに爆音を出していても、音の向こう側にあるものはこぢんまりとしていて、何かを動かしたり変えたりする力を感じない。
お互いに譲歩し合うことなく、言いたいことを言って、やりたいことをやって、そこにある衝突をエネルギーに変えるのがバンドという形態の本来あるべき姿だと思う。我を出すことによる他者との衝突を恐れず前向きに捉える。それは、西洋人が得意とすることであって、日本人が得意とすることではない。はっきり言って、絶望的に不得意だろう。
俺には譲歩すべきものも譲歩すべき相手もない。やりたいことができて、言いたいことが言える。バンドとは逆で、音に幅はなくても音の向こう側に幅を持たせることができる。「バンドと当たっても負ける気がしない」とはつまりそういうこと。
一人でやろうが、誰かとやろうが、何をやろうが、微塵もブレることのない強靭かつ絶対的な我。
ディランになりたい。
12
今日は朝から飛び上がるほど嬉しかった。というのも、どこのどなたかは知る由もないが、勇気を出してポチッとしてくれたらしく、YouTubeのチャンネル登録者数が1増えて「12」になっていたからである。「飛び上がるほど」という表現にはいささかの誇張もない。本当に飛び上がるほど嬉しくて、「よし!今日も仕事頑張るぞ!」なんて柄でもないことを思った。
先日も書いたが、俺にとってチャンネル登録者数はただ増えれば嬉しいというだけのものではない。俺の中で「登録者数=映像作品数の上限」という規定があるから、登録者数の伸び悩みは、新しい映像作品を制作したものの発表できない…という状況に追い込まれることを意味するのである。
登録者数は映像作品に対する需要の表れ。需要なくして供給なし。だから、これまで同様、今回の「1」を本当に有り難く、嬉しく思っています。ありがとう。
12。トランプでいうところのクイーン。今回ポチッとしてくれたあなたに、あなたが女性であれば「エリザベス」の名を。あなたが男性であれば「フレディ」の名を贈ります(笑)
SISTER MOONLIGHT(REISHI’S DEMO)
ここで、みこみかんさんに提供した楽曲『SISTER MOONLIGHT』の歌詩とデモ音源を公開。これが聴けるのはもちろん当ブログの読者の皆さんのみである。
宅録。みこさんに聴いてもらう為に、家でギターを爪弾きながら口ずさんだものをスマホで録ったデモ中のデモであるが、悪くない。皆さんはきっと、歌詩を読んだ段階で「これホンマに怜士が書いたんか?」と訝るのだろうが、俺が書いたのである。これまで作ってきたバラードの中でも屈指の出来だと自負している。
先日、この音源をバックにみこさんが歌っているものを聴かせてもらったのだが、すでにここにはない透明感があって驚いた。これ、きっかけさえあればヒットするんじゃないか?とさえ思った。おそらく、俺の曲が所謂「ヒット」に縁がないように思えるのは、俺が歌うからである。
初の楽曲提供。当記事はそのプロモーション。ひとまず、俺の仕事は終わった。主役の出番を待つと致しましょう。
『sister moonlight』
月明かりの夜に
私の名前を
波打つ砂浜に
sister moonlight
言葉を選ばずに
涙の理由すべて
夜が明けてしまう前に
私に話して
震える唇に
私の呼吸を
祈りはつまり命
sister moonlight
アドバイスなんて
愚の骨頂
何の意味もない
ただ黙って聞いて
洗い流してゆくheart
言葉を選ばずに
涙の理由すべて
夜が明けてしまう前に
私に話して
消えゆく指先に
もがき苦しんだ季節の名残り
星に恋をして
私のことを忘れてしまうでしょう
許してあげる
許してあげる
許してあげる
シングルという観点
映像の持つ力は侮れない。が、諸刃の剣でもあるから、慎重に扱う必要があると思っている。
今日、『金平糖』の動画配信を中止した。というのも、YouTubeで紹介する曲はいわば「シングル」で、シングル向きの曲であるべきだということに気付いたからである。お気に入りの曲であり、映像的にも素晴らしい内容のものであったが、あの曲はアルバムやセットリストの中にそっと潜ませておいて、アルバム全体、ライブ全体に緊張感を持たせる役割を担わせる曲であって、シングルとして発表すべき曲ではないことに気付いた。シングルはアーティストやアルバムの「入口」としてリスナーに提供するもの。メッセージ的にヘビーで長尺なものは向かない。その点、『悪魔と呼んで』は見事にシングル映えする。短くて、パンチがあって、繰り返し見ても胃もたれ的な感覚に見舞われることがないし、「ライブ、観に行ってみようかな」という気にさせるものを感じる。
『悪魔と呼んで』が良き入口として、息の長い映像作品となってくれることを祈る。それから、結果的に期間限定の公開にはなってしまったけど、『金平糖』を見てくれた全ての人たち。各種リアクションを寄せてくれた全ての人たちに心からの感謝を。
なかなかエエ映像やったやろ?貴重な映像を見ることのできたあなたはツイてる(笑)