コンバット

噂話は確かに面白い。面白いことは認める。面白いんだからしょうがない。噂話には「人の不幸は蜜の味」的な、陰湿な面白さがある。わかる。

でも、噂話に酔い痴れて踊っている女の人は歳を問わず完全にオバハンだし、噂話に酔い痴れて踊っている男は、男も、男なのに、完全にオバハンである。

まず、「他人のことはどうでもええからお前はどうやねん!」と思う。

自分が満たされているのなら、満たされようと努力しているのなら、噂話も、たしなむ程度なら、全然良いと思う。面白いものは面白いし健康に良い。良いに決まっている。でも、自分が満たされてなくて、自分が満たされることを完全に諦めていて、自分を満たす努力的なものを完全に怠っているだけのただのグータラが、他人の噂話に酔い痴れて踊っているだけの姿は、これはもう本当に、男女を問わず、ただの下品な「オバハン」以外の何物でもないと思う。

―以前、私がやっていたバンドのドラマーが、酔っ払って、我がの彼女の前で以下の如く言い放ったことを私は、昨日のことのように覚えている。

「俺にとってオバハンはゴキブリなんです!ゴキブリはオバハンなんです!だから俺は、俺の彼女には、絶対にオバハンになって欲しくないんです!俺は、ゴキブリはいらんのです!」


辿り着いたら

辿り着くまでは試行錯誤の日々。色々と紆余曲折があったっていいじゃないか。辿り着くまでの過程をどうのこうの言われる筋合いはないよ。

辿り着いたら、どうにかこうにか辿り着けた自分を誉めて、辿り着いた場所を愛でて、何があっても裏切らずに大切にすりゃいい―というただそれだけの話を、むやみやたらにややこしくすなアホンダラどもが!と思う今日この頃。


赤い鉄の塊

ずっと好きでいたいのだ。

ずっとずっと好きでいたいのだ。

一人の人をずっと好きで居続けることが出来る―それも無理なく、ごくごく自然に、出来る奴には出来るんだということを身をもって証明してみせることでもって、「冷めない恋なんてないんだよ。」などと、いい歳をしてクソ退屈なことを物知り顔で抜かしている努力不足の間抜け野郎どもの頭上に、「あ、手が滑った。」と言って、巨大な赤い鉄の塊を投下したいのだ。

カッコつけて夢のない言葉を吐く奴が大嫌いだ。

カッコ悪〜く夢のある言葉を、カッコつけて夢のない言葉を吐く奴らに喰らわせ続ける―そんな生き方がしたい。


楽しく分をわきまえて

いや、違うな。どうも「詩人」は重過ぎる。私は、「詩人」を名乗るには明らかに幼すぎてアホ過ぎる。だからこそ、「吟遊詩人」をひねって、「吟遊歌手」という、絶妙に頭の悪そうな肩書きを考案したんだったな。

吟遊歌手―と呼んでもらえたら幸せです。


反ロックンローラー

私はロックンロール馬鹿だけど、「ロックンローラー」などと呼ばれるのは死んでも嫌だ。「ロックな人」って呼ばれるのはめちゃくちゃ嬉しいけど。

わかる?

私は音楽をやってきたけど、「ミュージシャン」」などと呼ばれるのは死んでも嫌だ。「バンドマン」って呼ばれるのはめちゃくちゃ嬉しいけど。

わかる?

私は、「ソングライター」だけど、「メロディーメイカー」って呼ばれることの方がずっと嬉しいし、正直言うと、贅沢言うと、「詩人」って呼ばれるのが一番嬉しい。

詩人というのは要するに、言葉を音に、音楽に昇華してみせることのできる稀有な才能を持った人のことなんだから、厳密に言えば、詩人ほどロックな人はいないと思うから、どうせなら、「詩人」呼ばわりされたい。

わか…ってもらわずとも良い。


爆裂構想

ここらで少し、私が今までに書いてきた曲を、音楽を、顧みたくなったので、顧みることにする。

もし私が、素性の知れない大富豪の援助の下、金に糸目をつけず、一枚のアルバムを作れるとしたら、どんな選曲になるだろう。どんなメンバーになるだろう。どんなプロデューサーを選択するだろう―歴史的名盤を拵える意気込みで考えてみた。

《曲目と曲順》
1/モナリザ
2/赤い糸〜女救世主ニーズ〜
3/ハングリーマン
4/妄想狂冥利
5/面影の雨
6/バンドマンロック〜夢の等身大〜
7/ザ・ラウ゛リミナル
8/檸檬
9/青空
10/ストーカー

《メンバー》
vo&g 和田一憩
g&cho 中川敬
g 古市コータロー
b 平田剣吾
dr 中村達也
key&cho 久保田早紀

《プロデューサー》
オーウェン・モリス

《制作費》
15億円


俺はあそこじゃ土つかず

先日、伊丹にライブバーを見つけた。串カツ屋で呑んだ帰りに偶然発見して入店。飛び入りでオリジナルの『妄想狂冥利』と、ウ゛ァセリンズの『モーリーズ・リップス』を歌った。

聴いている人は5、6人で、ギターは間違えるわ声は出ないわでガタガタだったが、ちょっと練習すれば完璧な状態に戻せるという実感があったので、嬉しかったし楽しかった。

狭かろうが広かろうが、ステージの上というのはやはり最高だ。私は、あそこでは絶対に負けない。今まで、負けた記憶が一切ないんだから、これからだってそうだ。

5曲ほど厳選して、しっかり練習したら、またあのライブバーで歌ってみようと思う。その時、偶然その場に居合わせた客はラッキーとしか言いようがない。

何も、バンドという形態にこだわる必要はないのかもしれない。


コラボレーション2〈お年寄り×一憩〉

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まず私が天使の絵を書いて、その周りをお年寄りに切り絵で埋めてもらって、教会のステンドグラスみたいにしよう―という構想だったのだが、時間が無さすぎて全っ然埋まらなかったので、「これはもう自分で埋めるしかないな。」と一時は思ったものの、それじゃあ全然意味がないと思って、未完成の3枚を並べてみたところ、思ってもみない動きが浮かび上がってきたので、3枚を並べて模造紙に貼って、ちょっとした飾り付けを施して完成に漕ぎ着けた壁画。

未完成を利用する―私の得意とするところ。