失礼ですよ

以前、北野武が言っていた。「芸人ってのは、牛じゃ駄目なんだよ。虎とかライオンとか、近寄るに近寄れない怖さがあって、でも見たいと思わせるようじゃないと駄目なんだ」

男はそうでもない…って言うか全然大丈夫なんだろうけども、女性にとっては、私って、ある意味、怖いんだろうなと思う。何考えてんだかさっぱりわからないという一種の怖さ、気持ち悪さがあるんだろうなと思う。

「あ、この人、俺のこと気持ち悪がってる」なんてことはすぐわかるし、知り合った初段階に於いて、私にこう思わせなかった女性は、過去に、ほんの一握りである。大概は、私自身は気持ち悪いが、私の彼女なり、友人なりが実にしっかりした人間ばかりなので、そこんとこを踏まえて、経由して、私も大丈夫だろうということになるようであるが、その思考経路、失礼にも程があるだろう。

でも、ま、この見られ方、表現者としては悪くないと思う。が、男としていかがなものかと思う。しかしながら、女性に、男として良くみられるということに、正直、大して興味がない。

わかる人だけわかってくれりゃそれでいいと思う。そして、めちゃくちゃ正直に言うと、私のことを、名前以外に何も知らないクセに、無闇に警戒するような女性に、私は魅力的なものを感じた記憶が一切ない。

心配しなくていい。絶対に大丈夫。100%襲わないよ。私だってちゃんと選ぶんだから。


全ての若きバンドマンへ

結婚したら音楽なんてできませんよ。現実問題、絶対にできませんよ。いや、百歩譲って、できるといたしましょう。嫁が非常に理解のある人であると仮定してね。でも、ポテンシャルがウッダウダになりますよ。「やらせてもらってる」という意識が、ポテンシャルだけではなく、声や腕や想像力をウッダウダにしますよ。だから、特にロックバンドなんて問答無用!絶対にできませんよ。「やらせてもらってる」などと思ってる奴のロックンロールなんて、ふにゃっふにゃのウッダウダですよ。

ただ、嫁に一切文句を言わせないくらいに稼ぎが良いのなら、話は別です。口論になった時に、堂々と、「出ていきやがれ馬鹿野郎!」と言えるくらい稼ぎが良いのなら、結婚も決して悪かないし、結婚した上で、ロックバンドをやることも全然可能です。

金がないのなら、夢しかないでしょう。でも、女性が男の夢を理解してくれるのは、恋熱に浮かされてる間だけの話なので、もしあなたに彼女がいるのなら、夢はなるべく早い内に叶えた方が身のためですよ。

夢が夢のままで終わったら、いや、自分自身は「終わった」なんて微塵も思ってなくても、あなたの彼女が「終わった」と判断したなら、その時点からあなたは裏切り者として生きねばならんのですよ。「あの時の私を返せ!」なんて言われて。

基本的に、結婚生活と夢は、水と油の関係にあります。それでもなお、水と油を中和させたいとお考えなら…金ですね。とにかく、金を稼ぐことです。

金を稼ぐために働いて、働きに働いて、で、あれ!?自分の時間全然ないやん!って気付いた時にはもう手遅れで、48歳くらいになってます。

もしそうなったら、年俸交渉に行くプロ野球選手のようにセカンドバックを小脇に抱えて、場末のスナックの断じて美しくはない、売れない娼婦みたいなママに入れ込んじゃってください。

それはそれで、カッコ悪くはない―ということにしといてあげます。

クールである必要はない。ただ、賢明であれ!バンドマン!


コメントへの返信〜めぐみ様宛

人口密度が凄かったから、病院の前の酒屋の所から眺めてたよ。盛り上がってたねえ。

眺めてたら、昔、介護施設で、盆踊り大会の総合司会をやった時のことを思い出したよ。。施設自体がデカかったから、盆踊り大会の規模もデカくて、客が千人くらい来て、俺、そんな中で浴衣来て、化粧してやぐらに上がって、司会した。で、女装してる男の職員なんて自分くらいのもんやろと思ってたら、普段、黒いベンツ乗り回してるヤクザみたいな風貌の施設長が、俺よりもっとハードな女装して出てきよって、正直、食欲に影響するくらい気持ち悪かったから、身分の差も省みず、「施設長、気持ち悪いです」って言うたったら、「君にだけは言われたない!」って言われた(笑)

以上、ちょっとした回想録でした。


枕元にて

110803_1805~01_3.jpg

稲葉「…バクスイ?バクスーイ、イエ…ア〜ィエ…ウ〜ィエ…バクスーイ、イエ…バクスーイ、イエ…ベイベベイベ…ドストエフスキーミッドナイトジャンキーマン?ヤァ、アイムミッドナイトスペクトラムダンディ…リアリー?…ドゥユーアンダスタン?ヤア!オー、ヤア!ノー…オーノー!ガッデムピアニッシモ!レッツカモン!ビィヤオッフ!オウフ!プリズムスペシャルシティ…グッナーーーーーーーーーーーーイ!」

私「やかましいわ!全っ然寝られへんやんけ!」


某葬儀会場にて

110803_1805~01_2.jpg

稲葉「ナ〜ンマ〜イダアーーーーーー!」

坊主「…」

稲葉「ナ〜ンマ〜イダアーーーーーー!」

坊主「ナ〜ンマ…」

稲葉「ナ〜ンマ〜イダアーーーーーー!」

坊主「ナ〜ンマ〜イダアーーーーーー!」

喪主「お前ら二人とも死ね!」


祭りの真意

110803_1946~010001.jpg

私が一時通っていた精神病院で盆踊りがあって、観に来た。

賑わっている。本当によかった!

通常の盆踊りと比べれば、時間は短いけれども、患者さんたちは今日この日を本当に楽しみにしてたんだろうな…と思うと、結構泣けてくる。

盛り上がって本当によかった!

祭りはこうじゃなきゃ!


コメントへの返信〜友Aの便り様宛

コメント、ありがとうございます。

私は最近、「言霊」という言葉をよく想います。
言葉には霊的な力があって、ポジティブな言葉がポジティブな状況を呼び寄せる一方で、ネガティブな言葉はネガティブな状況を呼び寄せてしまう。しかしながら、残念ながら、人間というものは基本的に、ポジティブな言葉を吐くことよりも、ネガティブな言葉を吐くことの方がずっと簡単で、ここに悪循環の生まれる温床があって…。

というわけで、最近私は、出来る限り、ポジティブな言葉を吐くように心掛けております。そりゃまあ、たまには、ネガティブな言葉を吐いてしまうこともありますが、その時は、その言葉に若干の怒りを絡めることで、出来る限り、語調を強めて、語尾を上げるように努力しています。

効果は確実に顕れてきております。あとはこの努力を持続、継続させるのみです。

ま〜えむっきにっ!


エヘラ・エヘラ

逆に言えば、自由なんてもんはその程度で十分で、ズレやブレの範囲で収まっている自由というのが、人間にとって、一番快適なんだと思う。

目的地が同じで、所要時間にも大して変わりがないのなら、私はあえて真っ直ぐ歩かず、千鳥足で歩いてやろうと思う。

交番の前だけ真っ直ぐ歩いて、あとはずっと千鳥足。

えへらえへら言いながら、ね。