以前、北野武が言っていた。「芸人ってのは、牛じゃ駄目なんだよ。虎とかライオンとか、近寄るに近寄れない怖さがあって、でも見たいと思わせるようじゃないと駄目なんだ」
男はそうでもない…って言うか全然大丈夫なんだろうけども、女性にとっては、私って、ある意味、怖いんだろうなと思う。何考えてんだかさっぱりわからないという一種の怖さ、気持ち悪さがあるんだろうなと思う。
「あ、この人、俺のこと気持ち悪がってる」なんてことはすぐわかるし、知り合った初段階に於いて、私にこう思わせなかった女性は、過去に、ほんの一握りである。大概は、私自身は気持ち悪いが、私の彼女なり、友人なりが実にしっかりした人間ばかりなので、そこんとこを踏まえて、経由して、私も大丈夫だろうということになるようであるが、その思考経路、失礼にも程があるだろう。
でも、ま、この見られ方、表現者としては悪くないと思う。が、男としていかがなものかと思う。しかしながら、女性に、男として良くみられるということに、正直、大して興味がない。
わかる人だけわかってくれりゃそれでいいと思う。そして、めちゃくちゃ正直に言うと、私のことを、名前以外に何も知らないクセに、無闇に警戒するような女性に、私は魅力的なものを感じた記憶が一切ない。
心配しなくていい。絶対に大丈夫。100%襲わないよ。私だってちゃんと選ぶんだから。



