「今さらオリジナリティのあるものなんて出てくるわけがない」なんてことを頭ではなく細胞レベルで思い込んでしまっているような奴らの前に突然オリジナリティのあるものが出てきたらそいつらは何て言うのか。こう言うに決まっている。
「わからない」
己の知識の乏しさを棚に上げながらその乏しい知識の範疇でしかものを見ることのできない輩を相手にしてイライラすることのなんと馬鹿馬鹿しいことか!
考えてみれば、アーティストとしては「わからない」と言われている間が華。あいつらに「いいね」なんて言われるようになったらそれこそ終わりだ。
さあ、気を取り直して闘おう。やっぱり俺は闘わねばならんし闘いたい。馬鹿みたいにヨダレ垂らしながら「楽しいな♡嬉しいな♡」では楽しくも嬉しくもない。分かっている。あくまで俺の中での闘いだ。なにしろ「わからない」奴らは自分が負けたこともわからんし、負けて殺されても自分が死んだということすらわからんのだから。
これまでとは別のやり方でさらに圧倒的に。分かりやす過ぎるくらい分かりやすく圧倒的にいかないと。律儀に回りくどく式を与えるんじゃなくて、無愛想にいきなり答えを食らわせないと。式を与えて「分かるよな?」ということの無駄はもう痛いほど思い知った。
人間、雷に打たれたら死ぬ。即死。綺麗さっぱり何も残らないという。どうせ殺すのならそのくらい圧倒的にいきたい。