台風と酒

台風の日の思い出と言えば、私がまだ幼稚園児だった頃の記憶が鮮烈だ。

私は幼稚園に通う一年間だけ、神戸の西灘(現・阪急王子公園駅周辺)に住んでいたのだが、ある日、猛烈な台風が来たのである。

そこへ、親父の友人が酒をぶら下げて遊びにきた。台風にも関わらず遊びにきた。そして、私の親父が何を思ったか、「今日は台風やし、ベランダで呑もう!」と言い出したのである。

ポテチが蝶のように舞っていた。蝶のように舞うポテチを見て、親父も親父の友人も腹を抱えて笑っていた。

あはっ、あ〜っはははははははははははははは!

こんな環境に育った人間が、酒呑みにならないわけがないだろう。

私が、台風が来ると妙に酒が呑みたくなるのは、以上のような理由からだと思われる。

ああ、どっか呑みに行きたい!


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