私は、高3の時に初めて曲を書き、詞を書いたのだが、その時書いた詞の中に「静寂の音」というフレーズがあって、このフレーズについて、11歳上の先輩ソングライターに熱く誉めていただいた記憶がある。
私はあのクソやかましいロックという音楽が死ぬほど好きで、何より誰より愛しているが、その一方で静寂の音―例えば今、裏庭から聞こえてくる鈴虫の音がこれまた死ぬほど好きだったりする。
今日、職場で、日頃から特に親しくしていただいているパートのSさん(「チンコ痛っ!」の人)に「女の芸能人で好きな芸能人は?」と聞かれて、「松坂慶子と中川翔子が好きです」と答えたら、「共通点全っ然あらへんやん!」と驚かれたのだが、そう、私は何事に於いても、「振り幅」が物凄いのである。物凄過ぎて、たまに、吐き気をもよおすほどである。
遊園地に「バイキング」という、海賊船をイメージした大きな船が猛烈な勢いで前後に揺れるアトラクションがあるが、あれと同じようなものがずっと、私の中で揺れているのである。
和田一憩を生きるというのは、いちいち難儀である。