言葉のサイケデリック

例えば、振り落とされまいとして必死に喰らいついておる内に、徐々に状況が変わっていく時というのがあって、今がまさにその時だと判断した場合には、これはもう何がなんでも喰らいついていかねばならんわけで、生来私という人間は、器用の「き」の字もない不器用極まる人間なのであるから、省エネ的な生き方など逆立ちしてもできないに決まっているのに、その逆立ちしてもできないに決まっていることをあえてしようなどと血迷った考え方をしだした日にゃあ何事も埒があかんわけで、要するに常に全力で挑まねばならんのであるから、中途半端な判断や行動は大敵で、右にハンドルを切る時には躊躇なく100%の力でもって右にハンドルを切らねばならず、左にハンドルを切る時にもやはり躊躇なく100%の力でもって左にハンドルを切らねばならず、とはいえ、勢い余ってハンドルが千切れてしまったらどうしよう…などと余計なことを考えるからいつまで経っても駄目なのであって、人間の力で千切れるようなハンドルなどこの世にあろうはずがないのであるから、そこんところは安心して自信を持って思いきりハンドルを切ればよろしいのでございますか?


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