優しい人になりたくない

松本人志が言っていた。「女は俺を優しくない奴や思てるみたいやけど、俺に言わせたらアイツらの言う「優しい」は本来の意味の「優しい」やあらへんからね」

私は思わず「ブラボー!」と叫んでしまった。というのも、私も全く同じ考えだったからだ。

女の言う「優しい人」というのは、つまり、「当たり障りのない人」ということだ。そして、何故当たり障りのない男を求めるのかと言えば、男に社会性を求めているからで、さらには、自分に対する従順を求めているからだ。

女に「優しい人」と言われるのは簡単なことだ。自分の主義主張を圧し殺して、断言することを封印すりゃいいんだから。右か左かと訊かれた場合に「真ん中」と答えりゃいいんだから。どうせ、最終的な決断を下すのは女で、そうやって、自分に最終的な決断を委ねてくれる男のことを、女は「優しい人」と呼ぶんだから。
あと、どうしても女に「優しい人」と言われたいんなら、「嫌い」という言葉は禁句だ。女に「Aが好きかBが好きか」と尋ねられたら、これは罠だと思って間違いない。「Aが好き」と答えれば「Bは嫌い」と答えていることになるし、「Bが好き」と答えれば「Aは嫌い」と答えていることになってしまう。だから、この場合の正しい答え方はこうだ。「AもいいけどBもいいね」

「地球に優しく」的に女に優しく、不自然で曖昧なぬるい言葉を垂れ流しておけば良い。

要するに、女に「優しい人」と言われたければ、男は自分のタマキンを引きちぎって投げ棄てるくらいの気合がなきゃ駄目だ。
女に「優しい人」と言われるということは、人格的に棘がないということで、棘がないんだから社会的にも順調にやっていけるはずで、大きな出世も夢じゃない。素晴らしい。女万歳!でも、男としては完全にジ・エンドだ。

田舎、都会を問わず、そこら中に、投げ棄てられたタマキンが転がっている。


1件のコメント

  1. 男でも女でも棘を持つリスクは高い、行動力と技術的・説得力があると、浮くとか、はぶかれるコトも少なく、頼りになり素晴らしい。
    たどり着くまで、当たり前に失敗もあると、理想の自分があると、目指す目標があるとコレまた輝ける。失敗してもまだ途中だから、目指して下され。応援はする。険しい道を行くのは、貴方自身だからさァ☆。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。