心の独裁者

要するに、人生34年目にして、大規模な自己改革に乗り出したわけです。

33年間、私は、自分の感情を圧し殺して生きてきた。特に、怒りの感情を圧し殺して生きてきた。実際、私は口癖のように「俺、怒りの感情死んでるからね」と言ってきた。

と言っても、最近の私しか知らない人には信じてもらえないと思う。でも、じゃ一度、私の旧友たちに訊いてみるといい。私の旧友たち誰一人として、私が声を荒げて怒っているところなんて見たことがないと思う。あるいは、まだ消去せずに残してある旧ブログ『イッケイノウタ』を読んでいただければわかると思う。全1058本の文章の中に、怒りを露骨な形で吐き出しているものが何本見つかるか。見つかったとしても5、6本だと思う。

先日の大阪市長選の、橋本徹の勝利というのは、ハッキリとした物言いの勝利だったと思う。政治家特有の、焦点をぼかす、回りくどい曖昧な言葉を完全に排除して、選挙戦を戦っていた。
私は、梅田のヨドバシカメラ横で、偶然、徹の演説を聞くことができたのだが、それはそれはハッキリとした物言いで、政治の全くわからない私にもよくわかる、胸躍る内容のものだった。
平松邦夫と橋本徹。どちらが「大人」に見えたかというと、これはもう完全に邦夫だったと思う。でも、市民と「改革」が、大人ではなく子供を選んだ。大人のズル賢さや計算高さではなく、子供の爆発力に賭けた。そういうことなんだと思う。

例えがめちゃくちゃだが、私は今、まさに傾いた大阪なのである。そして、大規模な改革を迫られて、私の中の邦夫と徹が名乗りをあげて、邦夫は現状維持を主張して、徹は改革を主張して、私の中の市民、全細胞が選んだのが徹だったのである。

もはや、ちんたらしておる場合ではない。フライング気味にじゃんじゃん手を打って、33年間で蓄積した汚泥を片っ端から除去していかねばならんのである。強行、強行、強行である。

私は、私の中の独裁者に、全てを託したのであります。


1件のコメント

  1. 以前私は、自己開発セミナーに友人に進められ、仕事を休み体験した。なんと10万円の大金を叩いた。今は覚えても無いが、確か知恵熱のようなことで衝撃だったが、宗教のような感じさえも受けた。
    私の上司が大金を叩き乞うことではないと。
    知識は簡単だ。それが簡単に行動になら無い。だから難しい。

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