心の孔明舞う

宮殿最上段に座している私に一礼すると、孔明はかの有名な羽扇を手に、くるりと体を反転させ、居並ぶ百戦錬磨の武官、文官たちに向かい、迅速且つ的確に采配を奮い始めた。そう、私の心の中には、孔明のような名軍師の他にも、有能な武官...

心の孔明現る

こんなこともあろうかと、私は私の心の中にちゃんと、心の軍師を迎え入れてあるのである。まさに、備えあればなんとやらである。 ―ここは心の中の、赤と金を基調とした宮殿。 一憩「孔明を呼べ」 孔明「お呼びですか?我が君」 一憩...