目を閉じる<五>

私は昔から、松尾貴史という人の冷めた視点が好きで、彼の「塵がいくら積もろうが山にはならない」という言葉が大好きなのだが、私は、私がこのように毎日毎日コツコツコツコツああでもないこうでもないと考えて、その都度掴み取るその都...

目を閉じる<参>

人はみんな、各々の人生の主人公なんだから、一人残らず「君主」だ。 君主は、自分の身体の全細胞の上に君臨していて、そこにひゃんぱなくデカい責任がある。また、君主の周りにあって、君主の支えとなる人たちは(彼らもまた、各々の人...

目を閉じる<弍>

誰が何と言おうと、親父の胸中にはやはり、芸術家として志半ばに終わる無念があったと思う。死んで、病苦から解放されることへの喜びに似た感情はあったとしても、芸術家としてはやはり、無念でしかなかったと思う。そんな、父親である前...

目を閉じる<壱>

他人に褒めてもらうにはどうすれば良いのかーそんなものはわかり切っている。でも、他人に褒めてもらったってしょうがない。自分自身に褒めてもらう為にはどうすれば良いのかを、そろそろちゃんと「最優先に」考えるべきだ。 他人の目を...