大人買いできない大人への配慮

残る一枚。『compass』の最終的なサウンドチェックが終わった。あとはプレスされた盤が到着するのを待ってパッケージングしていくのみである。やってみると、なかなかに大変なプロジェクトであった(ドクター、連日のリマスター作業、本当にお疲れ様でした!)。

当初は4枚同時リリースの予定だったのだが、「同時」ではなく「順次」に変更することにした。ライブのたびに一枚ずつリリースしていく。もし俺が和田怜士ではなく、和田怜士のファンだったらそうしてもらいたいんじゃないか?と思ったからである。

ライブに足を運ぶたびに物販に新しいアルバムが並んでいたら胸踊る。俺自身、そんなことをしているアーティストを見たことがない。それに、大人の大半は大人買いができるほど大人ではない。4枚同時に買うと5000円。これは相当に根性がいる。俺なら無理。また、4枚同時に買ってしまうと聴き方が薄くなってしまうような気もする。1枚買って聴き込んで、それからまた2、3ヶ月後に1枚買って聴き込んで…という流れの方がしっかり聴いてもらえるのではないだろうか。

というわけで、来年のライブはアルバムのプロモーションをテーマとしたものになる。ライブのたびに1枚ずつリリースしていって、4回目に4枚全てが並ぶから、最低でも4回はやる。セットリストも、その日リリースするアルバムに収録されている曲を中心に組んでいく。順番はその都度、会場やライブそのものの雰囲気を見て考えるが、とりあえず、『DABADA TV SHOW』については、4月12日(日)をリリース日とした(トップページ「discography」「公演日程」欄に反映済み)。

結果的に今年は収穫の年になった。来年はそうして収穫したものを出荷していく年だ。


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