2020年を振り返る

今年ほど365日を生きた実感に乏しい年も珍しい。何事もなく過ぎた…わけがなく色々とあった。その割には、なんていうか、その、釈然としない…麩菓子のような一年であった。

一番の理由はやはりコロナだと思う。やりたくてもやれないことが多く、やれるとしてもどこか後ろ髪を引かれる感じがあって、判断力にキレがなく、気乗りしなかった。制作意欲についても、稀に火がつくことがあっても持続せず、結局、3曲ほどしか書けなかった。が、その他に、今年の収穫と呼べるものがなかったわけでもない。「収穫」という言葉の使い方に疑問こそあるが、今年は遂に我が家にパソコンが導入されたのである。

はっきり言って全く使いこなせていない。使いこなせていないが、パソコンを手に入れたら真っ先にやりたいと思っていたことができた。それは、これまで聴いてきた無数の曲の中から特に好きなものを厳選し、曲順にもこだわったCDの制作。そう、学生の頃にカセットテープでよく作った「マイ・ベスト」を数十年振りに作ったのである。

厳選と改良を重ね、有名無名を問わず、俺が自信を持って名曲の太鼓判を押す20曲を1枚のCDに収録。アルバムタイトルを『REISHI’S FAVORITES』としてジャケットも制作した。もちろん、販売目的ではなく、個人的に楽しむことを目的としたものではあるが、堂々の紙ジャケ仕様とした。

毎日聴いているが全く飽きが来ない。ロックという音楽がいかに素晴らしい音楽であり、メロディーの良い音楽なのかを再認識させてくれる名盤となった。これはロックの教科書だ。

というわけで今年もご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します!


9件のコメント

  1. 昨今のCDアルバムで、アルバムとしてカラーが統一されている作品
    ありましたか?
    もしご存知でしたら、お教えいただきたいです。(最近のCDでなんです。)
    なぜ最近かは言わずもがなですが、
    90年代くらいまでは収録曲がアルバムの中に溶け込んでいる感じでした。
    そのような感じの最近の頑張ってるアーティストのアルバムが聴きたいです。

    先日、お教えくださったポールの新作は上記の条件に合っていると
    思って聴いてます。アナログが高価でなかなか購入できませんが、、、。

    1. やはり、ポールの『Ⅲ』がアルバムとして断トツの出来だと思います。最近のインタビューを読んだんですが、ポールの最近のアルバムの作りがコンセプトアルバムになっているのは、ストリーミング配信というやり方に対して抵抗があるからだそうです。1曲1曲バラ売りするのではなく、アルバム単位で聴かせたい。そう考えた結果、コンセプトアルバムなら勝負できるだろうという結論に至ったそうです。だから、やはり『Ⅲ』です。できればボーナストラックの入っていない盤を買って下さい。あれは絶対要りません。

      1. やはり『Ⅲ』ですか。
        わたしはオーディオ研究もしておりますが、
        音像自体がシングル盤を集めた雑多なアルバムとは
        違うと思います。
        アナログ盤でなくとも、十分に「太い」サウンドですね。
        CD(通常盤)の購入に至ります。
        ありがとうございます。

  2. 『REISHI’S FAVORITES』、ぜひ譲ってください。
    濃密でしょうし、お勉強?させていただきたい。

    1. 僕にはロックの伝道師としての使命があるので、もちろん、喜んで差し上げますよ!
      厳選に厳選を重ねた、流れも完璧な名盤中の名盤です!

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