天上委任状

彼はやはり駄目っぽい。それから、彼女は、彼女は個人的に、心密かに、大好きな人間だったんだけれども、残念。どうやら、駄目らしい。元々、社会的な尺度で人を見る癖があるのは、何となく気づいてはいたけれども、あそこまでとは思わな...

忍従[誤字修正版]+危険思想+世間智/芥川龍之介(『朱儒の言葉』よ り)

〈忍従〉 忍従とはロマンティックな卑屈である。 〈危険思想〉 危険思想とは常識を実行に移そうとする思想である。 〈世間智〉 単に世間に処するだけならば、情熱の不足などは患わずとも好い。それよりも寧ろ危険なのは明らかに冷淡...

透明冠贈呈

「日本一どうでもいいバンド」というのを考えてみた。「日本一嫌い」ではなく、「日本一どうでもいいバンド」を考えてみたのである。 「嫌い」であれば、B’zの名が真っ先に浮かぶが、私は、B’zを嫌いではあっても、決して、どうで...

白旗坊

本来、勝ち負けの問題ではないはずのことが、いつの間にやら勝ち負けの問題になっており、そうして、そうなってしまってからではもう取り返しがつかず、手遅れで、「違うと思うんやけどなあ...。」などと、頭では思いながらも、しかし...

愛情と狂暴

本日、大宰治の著書18冊を読破した。読破したくなかったけれど、あれよあれよと読破してしまった。 大宰治という人の存在は、私にとって、ジョン・レノン以来の衝撃だった。正直、あれほど好きだった北野武の存在が、私の頭の中から吹...

文字化け対応

前の文章、タイトルも、本文も、エラい頻度で文字化けしてるので、一応、解説、訂正します。 「?」となっている部分が、文字化けしてる部分ですが、私はそこに、英数字の1。すなわち「I」と、2。すなわち「II」を書き込んだはずな...

わたくしマーク?

ここらで私の、例の病気のことについて、少し触れておこうと思います。 随分、病院を転々としました。今、通ってる病院で5軒目です。5軒目にしてようやく良い先生に巡り合えたので、私は、この先生に全てお任せしようと思っております...

彫刻の日常

重い話は止そう。今は、あえて、止そう。何せこれは、私のブログだ。私のブログが少しばかり世相に反して、軽妙に跳ねていたって、罰は当たらんだろうし、ひょっとしたら、私のブログは、常時、そういった姿勢を貫くことの方が、正解とい...

芸術家について、太宰治は「人ではありません。その胸に、奇妙な、臭い一匹の虫がいます。その虫を、サタン、と人は呼んでいます。」と言い、坂口安吾はズバリ、「バカモノ」と言い切り、ジッドは、著書の中で、「芸術家は花です。何の腹...

盥2

子供の頃、いや、つい最近まで、私は、ドラマなどでよく耳にする台詞、「お前なんて勘当だ!」を、「お前なんて感動だ!」だとばかり思い込んでいた。 本来、良い意味であるはずの、「感動」を、相手を罵る言葉として使用していることに...