白旗坊

本来、勝ち負けの問題ではないはずのことが、いつの間にやら勝ち負けの問題になっており、そうして、そうなってしまってからではもう取り返しがつかず、手遅れで、「違うと思うんやけどなあ...。」などと、頭では思いながらも、しかしながら、何故か負けたくはないので、不本意に、口を尖らせながら、ダラダラと闘いはするものの、そんな後ろ髪を引かれながらの半端な体勢では、根から好戦的な相手に勝てるはずもなく、気がついたら負けていて、地団駄を踏む。ということを、何度も何度も繰り返していると、そりゃ、人は、確実に、崩壊します。が、しかし、世の中というものは、えてして、そういう好戦的な人間が幅を効かす世界でありますから、私のような人間は、常に負けっぱなしですし、当然、世の中からは、訴訟、紛争、戦争といったケンケンガクガクとした諸々が、いつまで経ってもなくならない。という理屈に、つい先程、風呂掃除をしながら気付きました。


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