黒くぬれ!

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ザ・ゴールデンカップス。本物の中の本物。こいつらはもの凄いのである。GS最強の不良。私は今、彼らのアルバムを爆音で聴きながら酒を飲んでいる。近所迷惑御構い無し。近隣住民が許してくれなくても、カップスが許してくれるだろう。

昭和40年代、横浜の本牧という所に、フェンスで囲われた米軍基地があって、北野武いわく「おっかなくて入れねえ」所だったらしいのだが、そこでカップスは連夜、米兵相手にライヴをしていたのである。

まさに、セックス、ドラッグ&ロックンロール。くだらない演奏だと間違いなくしばかれる状況下、カップスの面々は、ステージ上で平気で煙草を吸い、酒を飲み、アンプに座り、「頭によろしい薬」をしこたまキメつつ、日本人離れしまくりの爆発的な音で米兵どもを圧倒していたのである。

カッコいい!!

清志郎が「日本で一番好きなバンド」と言い、矢野顕子が「とにかく態度が悪かった!」と言い、チャーが「ヤバい先輩方」と言ったザ・ゴールデンカップス。ロックンロールバンドのあるべき姿だと思う。

ロックンロールバンドは不良じゃなきゃ!理解不能じゃなきゃ!凶暴じゃなきゃ!
優しいロックンロールバンドなんていらない。優しくないロックンロールバンドほど優しいものはないんだから。


ノイズ

何でもかんでも深さを求めて難しくしようとするところに人間の性ー癌がある。

楽しむべきところで楽しまない。笑うべきところで笑わない。自分で自分の首を絞める行為のどこに美があるのか。

自殺する人が年々増えている…という新聞記事を読んで「まあ!何てことでしょう!」と言っている奴の手元で人が死んでいる。


許可拒否

せめて音楽と恋愛くらいは徹底的に自由であって欲しいと思う。

一度きりの人生、他人の許可無しには何もできないというのでは情けないだろう。アカン!って言われたら言われるほどにやりたくなるし、やる。「間違えてもいい」じゃなくて、そもそも間違いなんてない。

音楽に理論はいらないし、恋愛に倫理はいらない。理論、倫理、クソっくらえだ。

芸術は恋愛で恋愛は芸術で…一度きりの人生、世の中に芸術と恋愛ほど楽しいものはないんだから、素直に、徹底的に楽しめばいいし、楽しんでこその芸術であり恋愛なんだから、極限まで徹底的に自由であるべきだと思う。
もちろん、私の言う芸術には、「笑い」も含まれておりますよ。


GSワンダーランド

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私の愛聴盤「ザ・GSベストセレクション赤盤」。私のような熱烈なGSファンにとってはまさに宝物。珠玉の如き2枚組アルバムなのである。

ジャッキー吉川とブルーコメッツ、ザ・タイガース、ザ・スパイダース、ザ・ジャガーズ、ザ・テンプターズあたりまでなら皆さんもよくご存知だとは思うが、ザ・カーナビーツ、ザ・ゴールデンカップス、ジ・オックス、モップス、ザ・ダイナマイツあたりから徐々に雲行きが怪しくなってきて、ザ・ライオンズ、ザ・ワンダース、ザ・ヤンガーズ、ジ・エドワーズ、ザ・ホワイト・キックス、ザ・ハーフ・ブリード、ザ・シェリーズに至ってはヤバい領域。ウルトラマニアック。誰も知らないと思う。

GSバンドの大半は、ロックのなんたるかを全くわかっていない。ビートルズやストーンズの音楽をどういった角度からどう聴いたらそう聴こえてこうなるのか理解に窮するほどにダサい。が、相当にダサいことをやっているにも関わらず、相当にダサいことをやっているという自覚がびた一文なく、実に溌剌嬉々としてやっているところにGSの魅力があるんだと思うし、こと音に関して言えば(特にドラム)、古今東西、どこを探してもGSバンドが鳴らした音を超えるものはないと、私は思っている。

また、GSバンドの中には、今聴いても全く古さやダサさを感じさせない、彼らが昭和丸出しの日本人であることを思えば脅威的突然変異だとしか思えないバンドもいくつかいて、これらはもう本当に文句の付けようがない。完全に本物なのである。ザ・カーナビーツ、ザ・ゴールデンカップス、モップス、ザ・ダイナマイツやなんかがそうで、本当にカッコいい。それもそのはずで、カーナビーツには「日本のキース・ムーン」と呼ばれた、私にとってのGSアイドル、アイ高野が在籍していたし、ゴールデンカップスにはゴダイゴでお馴染みのミッキー吉野と、後にチャーとピンククラウドを結成する「リードベース」ルイズルイス加部、モップスには鈴木ヒロミツと、井上陽水のプロデューサーとして有名な星勝、ダイナマイツには村八分の山口富士夫が在籍していたのである。

ところで、もし私があの時代に18才とか19才とかだったら、間違いなくGSバンドをやっていたと思う。バンド名は、ザ・パンチ。パンチパーマの私が、「チャッチャチャ〜ッス」と言いながらドヤ顔でステージに立ち、ただひたすらに甘いだけのラブソングをキリキリと歌い上げ始めると、他のメンバーが「お願いだから死んで〜」とコーラスを入れてきて、たまに白目を剥いたギタリストがギターを振り回して私に殴りかかってきて間違えてベーシストを撲殺したり、ドラマーが異様に先の尖ったスティックで地味に私を刺し殺そうとしたりするのである。デビュー曲は「お花畑で逝きましょう」

絶対に売れないと思う。


誰がドラえもんやねん

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「また一憩がわけのわからんもん出してきよったで」とお思いでしょうがちょっと待て。これは昨日、私が百均で見つけたアイデア商品で、なかなかの優れものなのである。

スマホスタンドなのである。使用方法は、これでスマホを挟むだけ。ただそれだけのことでスマホを縦にも横にも立てられるという優れものなのである。

「そんなもの、洗濯バサミで十分じゃねえか。ブチ殺すぞ」とおっしゃる方もあるかもしらんがちょっと待て。その程度の発想なら私にもできる。だから実際に洗濯バサミでやってみたら洗濯バサミで十分だった。


邪魔すな

他人にいかに褒められようとも、自分が駄目だと思ったら駄目だし、他人にいかにけなされようとも、自分がイケてると思ったらイケてるし。

自分の中の尺度以上に、自分に対してものを言うものなんてない。だから、自分が自分はオッサンだと思ったらオッサンだし、自分が自分はオバハンだと思ったらオバハンだ。

他人の尺度に合わせて生きている人間に限って、謙遜を装って「俺ももうオッサンやし」とか「私ももうオバハンやし」とか言って、周到に後々の言い訳を準備してる。さすがは社会人、計算高い。でも、オッサンオバハンを名乗る割には貧乏だし、オッサンオバハンを名乗る割には熱く夢を語ってるじゃねえか。この意志薄弱野郎どもが。

60や70になっても現役で不良やってる人が性別を問わずいる。なのにわざわざオッサンやオバハンを友達にしたいとは思わないよ。


未発表写真~回想の胃痛~

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初めて私が自分の書いた曲だけを演る自分のバンド「ロックスター」を結成したのは22歳の時。そして、そのロックスターが初ライヴをしたのが、この「神戸ART HOUSE」だった。

ロックスターはドラマーのみ女性の3ピースバンドで、ベーシストは私の小3からの旧友。私が半ば強引にベースを買わせ、ベーシストにした。
初ライヴの出来は散々だった。リハの段階で他のバンドに完全に負けていることを痛感していたので、ステージに上がるやいなや手は震えるし、膝は嗤うし、声はうわずるし…散々だった。
ライヴが終わると私は、30分間続いた極度の緊張からくる激烈な胃痛に見舞われたことに加え、初ライヴが散々に終わってしまったことへの自己嫌悪から立っていられなくなり、ライヴハウス前でしゃがみ込んだまま微動だにせず、ただひたすらに「酒が飲みたい」と呟いていた。

写真中央。階段を降りてきた所、ライヴハウスの赤い三角看板の前にちょっとした段差があるが、私はそこでしゃがみ込んでいた。
写真左。私がライヴをしている間、私の親父はこの店で酒を飲んでいた。

このロックスターでの失敗と猛省が、2年後のアルファベッツ結成に繋がった。