先日の記事の「職場の自動ドアと自動ドアの間の風除室に迷い込んでいた黒い大きな蝶」というのはこいつ、クロアゲハのことである。英語圏では「spangle」と呼ばれていて、spangleというのはスパンコールのことである。
ゴージャス且つ優雅。滅多にお目にかかれないので、こいつを見掛けると何か良いことが起こりそうな気がするが、自分の美しさを良く分かっているようで、プライドが高く、あまり近寄ってきてくれない。風除室から逃してやる時も、逃してやるというのに「余計なお世話よ!」とでも言いたげにやたらと抵抗した。で、これは偶然知ったんだけど、黒い蝶というのは世界各国で「神の使い」とされているらしい。あの時、俺が逃してやったのは神の使いだった…何かものすごく良いことが起こるんじゃないか?期待している。
クロアゲハと違って、非常に人懐っこい…って言うか俺懐っこいのがこいつ、アオスジアゲハ。
英語圏では「common bluebottle」と呼ばれていて、意味的には、あくまで直訳だけど、「一般的な青い瓶」みたいなことだと思う。こいつは本当に俺懐っこい。だから、俺もこいつの事が大好きになった。一瞬ではあるけど、俺の肩にとまったことがあるし、俺の体の周りを足元から頭にかけてグルグル回転しながら飛んでくれたこともある。すごく身近な蝶なので、クロアゲハを見掛けた時みたいに「おおっ!」なんて驚きはないけど、「今日も元気か?」と声をかけたら「お陰様で!」とかなんとか元気良く返事してくれそうな何とも言えない愛嬌があって好き。
蝶が大好きだ!
「何のために音楽やってんの?」誰かに訊かれたら迷いなくこう答える。

先日、我が片腕にして友人のDr.Fと会い、酒を呑んだ。

猛烈な雨に言葉が炙り出されてゆく
今、詩を書いている。と言っても、後でメロディーを付けて曲にしようとか企んでいるわけじゃなくて、ただ詩を書いている。
バンドやってた時、観るに耐えず聴くに耐えない3人組ゴミバンドを観たことがある。揃いも揃って浮浪者のような風貌。ヴォーカルはステージに上がるやゲロを吐き、絶叫しているだけ。バックの演奏もただひたすらに喧しいだけで下手クソ。グルーヴもへったくれもなかった。が、俺のバンドを含めて数々のバンドが解散し消滅していく中、そのバンドだけが評価されて生き残った。俺は一度、音楽を諦めたことがあるのだが、諦めるか諦めないかというタイミングで手に取った雑誌「ぴあ」に「今、最も熱い関西のバンド」という特集が組まれていて、その中にそのゴミバンドの名前を見つけた時は、怒りを通り越して哀しみでいっぱいになった。心から「もうどうでもいい」と思った。
怜士、11ヶ月振りとなる公演が決定。