拙者を斬れ

イベント好きな私が唯一大嫌いなイベント―それが「バレンタインデー」である。

彼女がいない時、そりゃ一応、ドキドキはしてきた。してきたけども、そのドキドキが報われたことが一度たりともない。いつもシラッとスルーされてそれで終わり。面白くもなんともない。

あと、言っておくが、義理チョコなんていらない。絶対にいらない。あれは失礼だ。失礼の黒い塊だ。できることなら、私に義理チョコを手渡した女子の目の前でゴミ箱に投げ付けたいくらいの勢いでいらない。

だいたい、義理チョコは上目線だ。「くれてやる」みたいな感じがある。俺は犬か。考えてもみよ、ブサイクに義理チョコをもらうことほど侮辱的なことって他にあるか?ブサイクに義理チョコを手渡されそうになったら、義理チョコを手にしているブサイク丸ごとゴミ箱に放り込んでやりたいと思う男子は、私だけではあるまい。

繰り返すようだが、私はいまだかつて、彼女がいない状態で本命チョコをもらったことがない。最近はもう、ドキドキもしなくなった。一切期待していない。そんなくだらないことに期待している暇があったら、義理チョコブサイクをゴミ箱にブチ込む時のために、緻密な健康管理と計画的な筋力トレーニングに励みたい。

なお、この文章は「本命待ってます」という魂胆の裏返しではない。ゼロならゼロで一向に構わん。慈悲ヅラで無慈悲なことをせず、潔く、ゼロで終わらせてくれ。頼む。


ソファー

気持ちが落ち込むことを「ヘコむ」と言う。

ヘコんでいる時には、他人が自分よりも大きく、上に見えて、その他人の中には、日頃、ヘコんでいない時の自分の前では優しい人間を演じている悪党が混じっていて、嗅覚鋭くこちらのヘコみを察するや、無遠慮にズカズカと踏み込んで来て、ヘコみの上にドカと腰を降ろす。だから、基本、ヘコんでいる時の自分は他人の目に晒すべきではない。ヘコみの上に腰を降ろされてさらにヘコむのは勘弁願いたいからだ。

悪党の目に、ヘコんでいる人間はどう映っているのか―たぶん、ソファーだと思う。
部屋の片隅に、遠慮がちに置いてあり、まるで「座ってください」と弱々しく呟いてでもいるかのような小さなソファー。

ソファー自体は、人間の中に常にあるが、精神状態によって、座られ方が大きく変わってくる。太っ腹に他人に座らせてやろうと思える間は人前に出しても良いが、精神的に窮してきて、ソファーが縮み始めて、色が褪せ始めたところへ一言の断りもなく座られそうになったら、さっさと物置部屋にブチ込んで、殴ったら人を殺せそうなくらいデカい南京錠でガチガチに鍵を掛けて出られないようにしてしまうべきだ。

「ヘコむ」というのは「凹む」とも書く。また、マゾのことを「M」とも言う。形状が、完全にソファーだ。


オリジナル・スタイル2

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それから、これも私の大切な作品の一つです。

短編小説集『リスパダール』

これは、今のところ、5つの短編と、2つの掌編から成っていて、これを送り付けた某出版社に「不条理な世界を突き詰めた一作」と唸らせた作品です。ま、自費出版社なんですけどね。で、自費出版社だということを承知の上で送り付けといて、向こうは担当まで付けてくれたのに「金がない!」と言って断ったんです。不条理を突き詰めてみました。

でも、私はこれ、めちゃくちゃ気に入ってます。スタートからゴールに向けて、直線的に展開していく話は一本もなくて、同じところをぐるぐるぐるぐる回っている感じが気に入っています。自分が読みたいと思えるようなものを書こうと思って書いたら、そんな感じになりました。文学と言うよりは音楽で、7編収録と言うよりは、7曲収録です。

小説に関しては、イラスト同様、書いてて楽しいから、また書きたいと思っています。そして、イラスト共々、いつか皆さんの手元に届くようになれば良いなと思っています。

あ、そうそう。私のソロアルバム2枚も添えてね。


オリジナル・スタイル

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二年間前の6月、大阪から伊丹に舞い戻ってきた私は、狂ったように(実際、半分狂ってたんですけどね(笑))イラストを描きまくりました。で、これがその時、一番最初に描いたイラストです。

私はこのタイプのイラストが一番得意で、完全に独自で編み出したと自負しているスタイルのイラストで、学生時代から、テストの解答用紙の裏などに描いておりましたが、今のところ、これがその最高作だと思っています。私は、まずこれを描いて、それからこのタイプのイラストを数枚描いてから、飽きて、空想上の女性を描くようになりました。

ちなみに、私は大阪時代にも、このタイプのイラストを無数に描いており、それらの一部は現在でも、私のホームページで見ることができますが、実物は残念ながら、燃えるゴミの日に出されて、現存しないと考えて間違いないと思います。

正直、かなり残念です。落書きの延長のようなイラストとはいえ、作品は作品ですから…。


こんな女です

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今日はちゃんと出勤しました。でも、いかんせん咳が止まらず、めちゃくちゃ気分が悪くなってきちゃって、早退させてもらいました。

で、今、自分の部屋で横になってるんですが、このまま不毛に一日が過ぎていくのは耐えられないので、携帯を手に取り、ブログに何か書こうと思ってはみたものの、今日は何故か、言いたいことが何もない。しょうがないってんで、最近私が描いた絵を一枚、紹介することにした次第です。

タイトルは『ロックンロールの女神』

私がその存在を信じて疑わず、このブログ上でも再三口にしている「ロックンロールの女神」って一体どんな女なのか。それを皆さんに伝えたくて、サイン色紙くらいの大きさの紙にダアーッと描きました。
髪の毛のところに人影が見えますが、これは最初は完全なる偶然でした。偶然、人影らしきものが見えたので、それを少し意図的に浮かせてみただけで、何の意味があるのかは私にもわかりません。ただ、シルエットから察するに、これはきっとリアム・ギャラガーだと思います。

画材はサクラクレパス16色+ダイソークレパス。ただのマンガ崩れ。でも、不思議と、そこそこ気に入っています。


目下の問題

今、頭の声を完全に無視して、魂の声だけに耳を傾けると、こう言ってるのが聞こえる。

「窮屈で死にそうだ」

「なにもかもが不安定だ」

何について窮屈だと言っているのかわかるし、何について不安定だと言っているのかもよくわかる。早い段階で手を打ちたい。

窮屈且つ不安定な状態では、雑魚にも負けかねない。


クレパス

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昨日、訳あって長いこと絶交状態となっている小学3年からの旧友が突然家にやって来て、これを置いていった。プロ仕様のクレパス。複雑過ぎて、言葉が出なかった。

以前の私は、実に安易に人を許した。「許す」ということを軽々しく乱発し過ぎて、その結果、私自身が痛い目にあった。

今、彼を許して、その後、彼がまた、私に対して、悪気無くめちゃくちゃなことをしないという保証はどこにもない。

もちろん、彼だけが悪いんじゃない。私にも、落ち度はあって、それは、あの時、彼を怒れなかったということ。「出てけ!」と。でも、私のそういう部分を見越して、土足でズカズカと踏み込んできて、場を荒らしたのは彼で…。

昨日も、「あの時はごめん」の一言がなかった。高倉健じゃあるまいし「俺、不器用だから」じゃ済まされないって。

あと、贈り物には心から感謝するが、値札を剥がしとけと言いたい。