散髪した。
近所にある、「日本一安い!」が売りの散髪屋で、看板にもデカデカとそう表示されているのだが、今時、カット千円はちっとも珍しくない上に、「千円ポッキリでカッティングしてやってるんだから、有難く思え。この貧乏人が。」とでも思っているのか、店員は無愛想の限りを尽くしていて、技術的にも、カット後に、顔や服に髪が数本付着したままという体たらくなので、極めて不快である。あと、髪を切っている最中に、耳元で、「今、お飲み物サービスやってるんですが、何かお飲みになりますか?」と囁くのをやめて欲しい。そのサービス自体を、直ちにやめて欲しい。ただでさえ、顔に髪が付着している状態なのに、そこへお飲み物など持って来られた日にゃ、どんなことになるのかは、幼児にも察しがつくだろう。
カット千円。有言実行。本当にカットしかしてくれず、セットは別料金で、店の雰囲気は完全に、田舎の不味いラーメン屋の風情であるから、オシャレな人はまず寄り付かないだろうと思われるが、私は決して嫌いではないのである。何故か、えらく落ち着く。これは、えらく残念なことである。一生出世しない人間の典型である。
次回は、コーヒーでも頼んでやろうかと思っている。