相殺して灯る

和田一憩は死のう死のうとする。世の中のありとあらゆるものが、自分よりも上にあると信じて疑わないから、生きにくくて生きにくくて仕方がないのだ。

一方、新田茘枝は生きよう生きようとする。世の中に対して、独自の言葉を持っているからだ。

人格を2つ(阿仁真梨をいれると3つ)に分けておいて、正解だった。ぎこちなくも、なんとか、生きていける。


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