♪十人十色…もはや迷信なんじゃない?今や迷信なんじゃない?
これは、私が大昔に書いた曲、『紅い糸〜魚眼レンズの星の住人』の中の一節である。
十人十色…本当に、この言葉を心から信じて生きていけたなら、どんなに楽しいだろうと思う。
十人十色…十人が十人とも、個性と呼べるものを持っているということは、そこに十通りの、異なった生き方があって、お互いに干渉し合わず、それぞれがそれぞれに納得しながら、胸を張って生きていける、ということでしょう?
思うに、私は、たぶん、十人四色ぐらいにしか、考えていないと思う。十人十色なのは顔の造りだけじゃないか、と。いや、顔の造りだって怪しいぞ、だって、どいつもこいつも同じような顔をしてるじゃないか、と。
十人十色…今も昔も、私の耳には、理想論としてしか響かない。何故だろう。残念だ...。
雑草のように、踏まれてもゴキブリのように、嫌われてもしぶとく生きてやる。自分を見失わないようにして。胸をはらず、ゆっくりにでも顔を下げずに踏ん張って生きてやるさ。