日常損得感情

最近、うちの裏庭に、茶色い猫が姿を現すようになった。 猫の小便は植物を枯らすということで、近隣住民は、ネットを張るなど何らかの対策を講じねばならんなあ―みたいなことを言ってはいるが、言葉の内容とは裏腹に、声は結構嬉しそう...

復帰志願者の手記

この2年間、老人介護について色々と考えた。そして、この1年間、ことあるごとに思い出したのは、老人施設で働いていた時のことだった。 めちゃくちゃキツかったはずなのに、どういうわけだか、楽しかったという印象しか残ってなくて、...

男でよかった

まずは落ちついて、机の前に座り、ゆっくり深呼吸をする。それから、方々から取り寄せた資料を分析して、迷いながらも、「これは違う。これも違う」と呟きつつ、ひとつひとつ削っていき、徐々に的を絞っていく。そうして、二者択一、究極...

いいえ私は商店街のカオス

人間の「勘」とか「直感」とかを考える時、私はいつも、商店街などでよく見掛けるガラガラくじ(取っ手を持ってガラガラ回したら色のついた玉が出てくるやつ)が頭に浮かぶ。 あれをガラガラ回している時、ガラガラの中はえらいことにな...

あれま記念

今日、伊丹最北端は雨だった。が、夕方には止んで、私はコンビニエンスストアに、散歩がてら買い物に出掛けた。 道中、空を見上げると晴れ間が出てきていたので、心の中で、「晴れ間が出てきているな」と呟いたのだが、私はこの時、「晴...

鬼才に望みを

「天才とは、1%の閃きと99%の努力」と言ったのはトーマス・エジソンだが、「天才」という言葉に、「天賦の才」という神憑り的な意味合いがあることを思うと、努力の占める割合が99%というのは、なんだか納得できないのであるが、...