発信アリ

あるポイントまで行けば、神様が何らかの出来事を用意してくれていて―というような発想はまったくもって面白くない。そのポイントの手前に於いては、一個の人間が何をどうあがいたところで何も起こらない―というのでは、絶望的に面白くない。

雲の上に、あらかじめ台本のようなものがあって、私はただ、雲の上にそんなものがあるということを知らんだけの話で、実は私も、ご多分に洩れず、その台本の上を歩かされておるだけ―というのだけは、何卒勘弁願いたい。

私の人生は私の人生なんだから、私の人生くらいは常に、何がどう転ぶにせよ、私発信によるものであってもらいたいものである。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。