歌に興味はない

「最近の歌は歌詞を覚えられないし、何を言ってるのかよくわからない」という言葉をよく聞く。

それが事実なら、めちゃくちゃ良い傾向だと思う。

私は、「涙の数だけ強くなれるよ」なんて言葉より、「泣き顔でスマイル。擦り切れてシャイン。踊るならレイン」といった意味不明な言葉の方がずっとグッとくるし救われる。言葉なんて崩してナンボだ。崩さないと一つも面白くならず優しくならないのが言葉で、人間で、人生だと思っている。

だいたい私は、優れた音楽のことを「歌」とは言わない。「曲」と言う。「いい曲だ」と言う。

私がある音楽について「歌」と呼ぶ場合には、そこにかなりの蔑視感があると捉えてもらいたい。私の「いい歌ですねぇ〜」は「取るに足りませんなあ〜」であって、社交辞令以外の何物でもない。

私は曲を聴きたいのであって、歌を聴きたいわけじゃない。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。