燃える筆箱

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死後の世界に想像力を費やすほど間抜けなことはないと思う。

死後の世界というのは、「生」を全肯定して「死」を全否定する、意地でも死にたくない、自分の事が好きで好きで仕方のない人たちの頭の中にだけ存在するものだと思う。
生前(生まれる前)の物語についてはほとんど語られることがないのに、死後の物語についてだけ根拠のない膨大な情報量でもって語られるなんてのはどう考えてもおかしいし、合点がいかない。

ところで、数少ない「生前物語」の代表的なものに「生まれ変わり」というのがあり、「前世」というのがある。

私は以前、「あなたの前世は筆箱です」と言われたことがある。

なめとんか。ホンマなめとんか。


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