リーダーシップについて~リアムを心から憐れむ歌~

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オアシスから兄貴が抜けて「オアシス解散」となった後、弟リアムと元オアシスのメンバーはビーディ・アイを結成した。そして、アルバムを2枚残しただけで解散してしまった。

オアシス解散後、リアムはオアシスのリーダーであった兄貴のことを「コントロール・フリーク」と呼んで口撃した。「コントロール・フリーク」というのはつまり「仕切り屋」のことである。「口やかましい仕切り屋がいなくなってせいせいしてる。ビーディ・アイはもっと自由に、メンバー全員がやりたいことをやりたいようにやるんだ」と言っていた。

かくして、ビーディ・アイの1stは、リアムの言うように兄貴不在から来る解放感に溢れた爆発的なものになった。これはロックンロール・アルバムとして素晴らしい出来だった。でも、2ndはめちゃくちゃ散漫なものになってしまった。口やかましい仕切り屋がいないことから来るまとまりのなさが目立つ、方向性の定まらないものになってしまった。

ビーディ・アイにはリーダーがいなかった。リアムはリーダーの器ではなかった。リアムは、本当は自信に乏しい人間なんだと思う。リアムのメンバーに対する優しさは、甘さは、リアムの自信のなさから来ている。その点、兄貴は嫌われ者でいることを買って出ることのできるくらい自信のある、素晴らしいリーダーだった。

弟には、リアムには、それが出来なかった。でも、ロックンロールというものは常に、リアムのような人間の味方だ。


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