三顧の玲

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家の近所を散歩しておる際、自治会の掲示板などにこの広告・絵を目にする機会が何度かあり、その都度、自分でも不思議なくらい気になった。
しみじみ「カッコええなあ…」と見惚れて、引き寄せられるものがあり、「これはきっと(自分にとって)何かあるはずだ」と踏んで、伊丹市立美術館に足を運んだ。私が親父以外の日本人画家の個展を観に行くなんて初めてのことだ。

画家の名前は鴨居玲。

酔っ払い。
老人。
教会。
蛾。
女。
楽器。
道化師。
自分自身。

「暗い」と「重い」は似て異なるもの。この人の絵は、重くて力強い。「カッコええ…」と唸って泣ける絵画を初めて観た。

涙が眼球を薄く覆って、コンタクトレンズみたいになった。


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