阪神タイガース監督と伊丹スッピンズ監督

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高校の時に曲を書き始めた。初めて書いたのが『異端者』という曲で、それから勢い付いて『ラヴソングのない世界』『精神療法』と、高校在学中に3曲書いた。タイトルから察するに、随分と病んだ学生だったらしい。

曲を書き始めた時、夢だったのは、いつか部屋で一人、ギターを抱えて、自分の曲の歌詞をまとめたノートを前に、「今日はどれを歌おっかな」と呟くことだった。その時々の心境に応じてチョイスできるくらい、チョイスに迷うくらい、いっぱい自分の曲を書き溜めることだった。そんな「贅沢」を夢見ていた。

久々のライヴが8日後に迫っている。なのに、今だにセットリストが決まらない。持ち時間が30分だから、6曲ほど選んで組み立てれば良いわけなのだが…まさかの難航。曲が決まらないから、スタジオに入るたび10曲以上歌って、試行錯誤している。昨日は昨日で、まるっきり念頭になかったある曲が突然しっくりきて、「アタシをやらんかい」とアピールされているような気がして、頭を抱えてしまった。でも、その時ふと、高校の時の夢を思い出して呟いた。「叶ってるやん」

今、日本でオーダーについて悩み、嬉しい悲鳴をあげているのは、金本知憲と和田怜士である。


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