「ジョンレノンは世界を変えることができなかった!」などと、ストリートで、ギターを掻き鳴らしつつ喚いてる男が、厄年に、厄払いをしたにも関わらず、両腕両脚を骨折して、インフルエンザにかかって、さらに、家庭が全くうまくいかず、離婚することになって、「ちゃんと厄払いしたのになぜだあ!」などと憤慨しているところへ、気の良さそうな、丸眼鏡を掛けた老翁が近寄ってきて、彼に、「それだけで済んで良かったですなあ。もし厄払いしてなかったら、今頃あなた、間違いなく死んでましたで。」と囁いたとしてもなお、やはり彼は、ジョンレノンは世界を変えることができなかったと思うんだろうか。