終り沿いを行く

目を覚ました時は晴天だった。「お、今日はカラっと揚がってるじゃねえか!」と思ったのも束の間、一時間もせぬうちにどんより曇ってきて、空が真っ白になってしまった。 雨は降っていない。でも暗い。寒い。気が滅入る。 ロンドンは、...

逢いたい人10

死ぬまでに、なにがなんでも逢ってみたい人を考えてみた。死ぬまでに、この人たち全員に逢いたい。逢って、死ぬほど旨い酒を呑みたい。 1位 原田先生(愛読者の皆さんにはお馴染みの、私の小4の時の担任。頭の切れる超絶美人。この人...

一人酒の楽しみ方2

狭い店内。座敷を占めていたオッサン連中が帰って、客は私と、くたびれた若い兄ちゃんと、そのくたびれた若い兄ちゃんのごっついごっつい綺麗な彼女がカウンターに残るのみとなった。 ボクシングで言うところの「ジャブ」的にじわじわ効...

一人酒の楽しみ方

扉がガタガタと開いて、いかにも真面目そうな、センター分けの、くたびれた感じの、私より5つほど年下かと思われる兄ちゃんが入ってきた。 マスターが「お二人で?」と言ったので、私は、くたびれた兄ちゃんの後に入ってくる人間はたぶ...

死体遊戯

あの男は、来る日も来る日も嫌味な言葉を浴びせかけている。あの女は、完無視をきめ込んで、目さえ合わせようとしない。 端から見ていると面白い。 あの男が嫌味な言葉を浴びせかけているのも、あの女が完無視をきめ込んでいるのも、物...

恋とメリーゴーランド

プライベートな時間に、彼女と仕事の話をするのが、もっすごい嫌だ。 私が小さな子供だとする。で、珍しく親に遊園地に連れていってもらったとする。私は、メリーゴーランドに乗りたい。メルヘン。親はしぶしぶ私をメリーゴーランドに乗...