一人酒の楽しみ方

扉がガタガタと開いて、いかにも真面目そうな、センター分けの、くたびれた感じの、私より5つほど年下かと思われる兄ちゃんが入ってきた。

マスターが「お二人で?」と言ったので、私は、くたびれた兄ちゃんの後に入ってくる人間はたぶん、くたびれた兄ちゃんのくたびれた彼女か何かだろうと思って、興味津々、眺めていた。

ごっついごっつい美人が満面の笑みで入ってきた。

自分の身体がチョロQ並みに縮むのを感じた。


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