今月の人志

私の夢に、ひと月に一度は必ず、欠かさず、松本人志が出てくる。

昨夜も出てきて、実際の倍くらいデカい清原和博の傍若無人な振る舞いに業を煮やして、「待てやコラァ!」と一喝、和博相手に正々堂々喧嘩を吹っ掛けていた。

「お前はアカン!」

和博を見上げ睨む人志の目に怯えの色は微塵もなかった。
肉体の人を前にして一歩も退かない頭の人―という構図に、痺れるものがあった。


俺だけ?

私は、笑いを研究するタイプの男である。子供の頃からそうである。
テレビを見ていて、芸人さんが絶妙なタイミングで何かを言って、めちゃくちゃ面白いと思っていても、「アーハッハッハッ!」とあからさまに笑うということはまずなく、笑いを噛み締めて、しみじみ「うまいなあ…」と感心してしまうタイプの、どちらかというとそっち寄りの人間である。

そんな私が、うまいなあとは思うし、頭切れるなあとも思うし、芸人さんたちの間で非常に評価が高いというのも素直に頷けるのだが、「アカン、ゴメン、俺、苦手」と言わざるを得ない芸人さんが約一名いる。

伊集院光である。

あの、自分の言わんとしていることがめちゃくちゃ面白くて、面白いに違いなくて、それについて、我ながら笑いを堪えながら喋っているといった感じの、あのムーッとした感じが苦手なのである。

生まれてこの方、あの喋り方をする奴で面白い奴を見たことがない。にも関わらずうまい―という違和感が個人的に許せないんだと思う。

もう一度言うが、あの、自分の発言、発想に対して、笑いを堪えながら喋ってる感じが、俺は、光は、アカン。ウザい。と思うのは俺だけ?


誰もが持ってる歪んだ煌めき

頭の中のカオスとか、頭の中のサイケデリックとかを、目に見える形、耳に聞こえる形で、「作品」として完璧に具現化できたらどんなに素晴らしいものができるだろうと思う。

人間はみんな変態だと思う。一人残らず、頭のどこかであらぬこと、変態的なことを考えていると思う。でも、これを一切表に出さず、平然とスーツを着て踵を鳴らして歩き、老婆がよろけるとサッと手を差し伸べて「大丈夫ですか?」と言う。変態なのに。でも、これこそが人間の面白さだと思う。

本当に面白いものは全て人間の中にあって、人間の外にはない。
自然界に、人間の精神世界ほどのカオスとサイケデリックと笑いはないと思う。


兄貴の言語姦覚

※私に言葉の壊し方を教えてくれたのは、間違いなく町田康である―ということを実感させてくれる文章が、『破滅の石だたみ』の中にあり、これが、最近私がこのブログ上で書いた「言語姦覚」と同じ姦覚で、「さすがは兄貴!(ちなみに親父は太宰さん。若かりし日の太宰さんの言語姦覚はほとんどキチガイの沙汰である)参った!」と思ったので、以下に掲載する。

セメントというのは一般に食用にはならないとされているがアフリカに生息する一部の猿がこれをばりばり食べるという話を私はススキノのソープの待合室で聞いたことがあるが、その人はうどんがベテランになって松の木を爆砕した帳面のちゅらちゅららら、ああ、山本リンダと踊りたい。こころのなかでムクドリが鳴くまで待とうジュウシマツ。ハタ坊はいま何処。愚図の踊り子。なめこ汁なんて素敵じゃないか。


町田康『破滅の石だたみ』より

※以下の文章は、私が太宰治に並んで尊敬している作家―町田康の『破滅の石だたみ』の112ページにある文章で、彼が自らの長編小説『告白』を何故書こうと思ったのかについて言及している部分なのであるが、その文章が、私にとって非常に感慨深いものだったので、ここに掲載する。

殺人をするにしろ、しないにしろ、人間はいろんなことを考えて生きている。
しかし、その考えは、本当の考えを考えないために考えによって巧妙に考えられた考えで、その考えがあるから人間は本当の考えを考えないで安全に生きていくことができるのではないか、と思う。
そのいろんな考えを中途半端に深いところで考えてしまい、考えの泥沼で進退が窮まって、しかし過ぎてしまった時間は元に戻らず、先に進まざるをえなくなり、結果、ついに本当の考えにたどり着いてしまうというのは悲しいことだが、私はそんなことを書こうと思ってしまったのだった。


カエラにお願い

面接が、終わった。

採用枠1名に対して、応募者2名。つまり、確率は50%。
もし、二人とも採用ということになって、その代わりに出勤日数や労働時間を半々ずつにするとなったらどうかな?と尋ねられたのだが、私はこれは断った。「どちらか一人でお願いします」と言った。ライバルも、同じことを言っているらしいので五分五分だ。

ただ、彼には、私にはない経験と技術があるらしいので、厳密に言えば、私が採用される確率は、私にも少しく経験があることを考慮に入れて、40%くらいだと思う。でも、私は、私らしくちゃんと喋れたし、振る舞えたので、やっぱり、五分五分だと思いたい。

数日後、結果が出る。落ちつかないので、カエラを聴く。


序戦始まる

私には、緊張すると眠たくなるというまことにもって奇怪な生理がある。

かつて、ライヴの直前にも、楽屋で睡魔に襲われて往生したことが多々あった。「明日はライヴだ」という興奮が、前夜の眠りを浅くしているんだろうと思う。でも、どういうわけだか、そうやって本番直前に睡魔に襲われた時のライヴが失敗に終わった記憶は一度たりともない。頭が若干ぼーっとしていて、ちょっと自分が自分でないような感覚があり、そうして片足を「自己傍観」の領域に踏み入れている分、無駄な緊張がなくて、それでうまくいったんだろうと自己分析している。

今、私は眠い。昨夜、ちゃんと寝たにも関わらず眠い。「来やがったな」というこの感じ、明らかに吉兆だ。

ちなみにこの睡魔、「本番」が終了すると直ちに散雲霧消して、何の痕跡も残らない。


町田チックにゴー

本日、面接なり。

昨夜未明、雨が降っていたので怪訝な心持ちでいたのだが、一夜明けてみると実に爽やかな晴天で実に幸先良し。

午後3時より面接なり。会場は、近所であるにも関わらず、今まで一度も下車したことのない阪急宝塚南口駅から徒歩3分の場所にあり。

旧友から借り受けたスーツを着、親父から譲り受けた靴を履き、この、衣類について、「借り受けた」「譲り受けた」が連発するあたり、町田康的でいい感じなり。

文体もまた、町田康的でナイスなり。

バナナ食ってゴー。あぎゃぎゃ。


めっちゃそそられる言葉一覧

得る者はさらに得、失う者はさらに失う

シャンプーの香り

私で良かったら

棚からぼた餅

餃子の王将

初回限定

盆踊り

UK

破壊

太宰治

青い体験

相変わらず

ビールに合う

ロックンロール

タレ二度づけ厳禁

ホームランか三振か

このラーメン美味しっ!

おもちゃ箱をひっくり返したような

呼び捨てで呼んで

今ならもれなく

ノーチャージ

不朽の名作

飲み放題

給料日

半額

幻の

無邪気

天真爛漫

夢見る乙女

ロマンチック

交通費全額支給

外はカリッと中はフワッと

サッポロ黒ラベル

スベリ知らず

さくらんぼ

アナログ

半永久

愚直

自由

おまけ

秘密基地

甘酸っぱい

現役バリバリ

メロディメイカー

トミー・フェブラリー

中身はレジにてお渡しします

私、顔になんか付いてる?

ご自由にお取りください

ボーナストラック

こだわらない

つかみどり

持ち前の

奇跡的

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