トラウマ・ナビゲーション・システム

大阪時代後半の体験がトラウマになっている。

やることなすこと、あの時の逆を行こうとしている自分がいる。あの時のやり方を何一つ繰り返したくないと思っている自分がいる。

私には今、明確な方向性がある。「迷う」ということがまずない。大阪時代後半の体験を地図代わりに、あの逆を行けば良いだけの話だからだ。

「トラウマ」と書いて「パワー」と読む。


コメントへの返信〜戸次様宛

我ながらアホなこと言うなあとは思ってるんですよ。
でも逆に言うと、私が彼女にあらかじめ言っておきたいことって、これくらいのもんなんです。「俺は絶対、音楽やめへんよ」ってことだけなんです。他には何も、注文をつける気はないんです。

私のような者にも「プライド」と呼べるものが一つだけあって、だから、絶対に譲れない主張みたいなものも一つだけあって―ということなんです。

一つだけなんですよ。


GYYL

私は彼女に「音楽とバンドの次にあなたが好きだ」と言った。
彼女は怪訝な顔をしていたが、私にとってこの台詞は、これ以上ない最高の愛情表現なのである。

だって、キリシタンが「GODとYESの次にYOUをLOVING」って言ってるようなものなんだから。


よくできました

昨日、彼女に一番好きな食べ物を聞いてみた。

即答。「唐揚げ」という庶民的極まる答えが返ってきて笑ってしまったと同時に、私の目に狂いはなかったと思ってホッと胸を撫で下ろした。
もし、返ってきた答えが「パスタ」だったら、私は血の涙を流して「神よ!」と叫び、桂三枝ばりに椅子から転げ落ちて絶命していたと思う。

―一番好きな食べ物何?
―唐揚げ。

100点!


恋信奉

以前にも書いたが、私は本当に、音楽及びバンドに対する気持ちも、恋愛及び彼女に対する気持ちも、死ぬまでずっと、「恋」でいたい、「恋」であり続けたいと思っている。願っている。祈っている。

結論、私には「愛」がよくわからない。私が「愛」を口にしだしたらそれは単に、「恋ではなくなってしまった」というだけの話で、芋虫が蝶に進化したなどというおめでたい内容のものではないし、もっと言うと、私の言葉が「恋」から「愛」に変わったら、それは私の中で、蝶が芋虫に退化したと捉えた方が正解だろうと思う。

私は稚性の人間であって、知性や智性の人間ではないから、愛なんてきっと、いつまで経ってもわからないと思うし、正直、わかりたいとも思っていない。
ただ、なんとなく、人生には、愛じゃないとどうにもならない、恋じゃどうにもならない世界も確かにあるような気はしていて、でも、そういう世界はもう、私には絶対的に向かないんだと思って、キッパリ割り切って生きていこうと思っている。


ロックンロールシンガーの飲酒理由

週末は何をして過ごしておられますか?と尋ねられた場合に、「スポーツジムに通ってます」とか「テニスをやってます」とか答えると、なんだかお洒落で、素敵に汗を流していて、魅力的に健康的な感じがするが、「ロックンロールバンドで歌ってます」と答えると、なんだかちっともお洒落じゃなくて、不健康で、陰気で、流す汗にフレッシュ感がまるでなくて、スポーツマンの流す汗がポカリスウェットのような香りがしそうなのに対して、ロックンロールシンガーが流す汗はサッポロ黒ラベルの匂いがしそうで…みたいな印象をお持ちの方もおられると思うが、ま、一部正解だし、そのくらいイメージの相違があることは認めるが、ロックンロールバンドで歌うというのは実は、たとえ直立不動で歌うにしても、スポーツジムやテニスで身体を動かすのと同じくらい体力を消耗するし、目には見えない汗と涙を皮膚の内側で大量に流しているのである。

狭いスタジオで、ロックンロールバンドの出す爆音に負けじと腹から声をだして歌っていると、1時間30分くらい経過したあたりで確実に吐き気を催してくる。私は省エネ歌唱法みたいなものを知らないし、そんなもの知りたくもないので、2時間歌ったらもうクッタクタに疲れるのであるが、この疲労感がめちゃくちゃ嬉しくて、疲れてるのにハイになっちゃって、ガンガンビール飲んじゃって、疲れに酔いが絡みついちゃって、翌日、廃人みたいになってしまうのである。

ロックンロールシンガーのカロリー消費量を馬鹿にしちゃいけない。その辺のスポーツマンシップに乗っ取った奴らと同じくらい、もしくはそれ以上に、カロリーを消費しているのである。だから、「まったくアンタは酒ばっかり飲んで!」なんてことは言わないで欲しい。私はただカロリーを補給しているだけの話なんだから―ということにしといていただけますか?

え?駄目?じゃ、アンタには本物のロックンロールを聴かせてやらん!