名曲「butterfly」について

愛読者の方はよく覚えておられることと思うが、私は、『イッケイノウタ』時代に、木村カエラの「butterfly」はめちゃくちゃ良い曲だ!―ということを書いたことがある。

今日、いよいよ13日後に迫ったサマソニに向けて、カエラのベスト盤を買ってきたのだが、やはり、どう考えても、「butterfly」は素晴らしい。名曲中の名曲だと思う(この曲を聴いて何とも思わないような女は女として駄目だ。失格!―とさえ思う。)

私の娘がよく、この曲がCMやなんかで流れるたびに、「ケッコンのうたー!」とかなんとか言って無意味にはしゃぎまわっていた…ってな記憶があるもんで、私としては、名曲なのになかなか聴きづらかったのだが、今は全然聴ける。わかるでしょ?そう。今や、全然別の意味合いが出てきてるからね。

「それ」も「これ」も含めて、カエラの「butterfly」は、私にとって、特別な曲。

ちなみに、この曲と我がバンド名の間には、何の関係もございません(ひょっとしたらあるのかもしれないけど、万が一あるとしても、それは私の無意識下の問題なので、私の知ったこっちゃない)。

バンド名の由来はまた後日、お話することといたしましょう。

とにかく!カエラの「butterfly」は名曲です!


バタフライ最新情報

昨日、バタフライの面々は、梅田の某居酒屋に於いて、みっちりとミーティングをした。
今後の方向性、曲のアレンジ、バンドの体制etc…皆、キャリアが長いだけあって、しっかりとした考え方を持っている。そして皆、ある面に於いては完全に子供なのだが、ある面に於いては立派に大人で、誰一人として意見のゴリ押しということをせず、綺麗に会話が流れて、意志疎通がしっかりととれている。

今月から、バタフライはスタジオ入りし、リハーサルを開始する。ドラマーの不在は、小松がシーケンサーでカバーしてくれる。

私は現在の4人で、すでに最強だと思っている。アルファベッツやリプライズは、バタフライに至るまでの修行の場だったんだと思っている。そして、この4人にはきっと強力な磁力があって、5匹目の蝶が見つかるのは、そんなに遠い話じゃないと思っている。

めちゃくちゃ凄いバンドになるぜ!


最高オッサン

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このオッサンの声と魂は、日本の音楽界に於いて、ゴミ埋立地の中に光り輝く宝石であった。

日本の歌うたいが、日本で、日本語でロックンロールをやるのなら、このオッサンの遺志なりスピリットなりをスルーしては絶対にいかん!

小田和正や桑田佳祐なんて何の参考にもならん。話にならん。微塵も尊敬できない。あんなオッサンになるくらいなら死んだ方がマシだ。
忌野清志郎―こんなオッサンになら、喜んでなりたい。


臨機応変隠蔽工作

例えば私は、男の割に結構高い声が出る。昔は、歌うたいとして、この高い声こそが私の最大の武器だと捉えていた。でも最近は、出来る限り、この高い声を抑えるように心掛けている。確かに、高い声は出る。出せるが、あくまで「出せる」というだけの話であって、その声が音色として魅力的かどうかと言えば、決して魅力的ではないと私自身が判断したからだ。

自分の持っているものやできることを、持っていたりできたりするという理由だけで、ひたすら盲目的に自分の「売り」にしてしまうというのは、何か違う気がする。
「持っている」ということや、「できる」ということ自体に重点を置くのではなく、あくまで、「何を」持っているのか、「何が」できるのかということに重点を置いて、そして、その「何」の質について、取り扱い方について、時間をかけてじっくり考えてみるべきなのではないだろうか。

私が高い声を抑えることにしたのは、何を一番大切にすべきかを考えた時に、「音楽そのものだ」という結論に達したからで、もし私が一番大切にすべきものに、「自己主張」を持ってきていたとしたら、私は今だに、耳障りな金切り声を多用する歌うたいのままだっただろうと思う。

私は別に、持っているものやできることを捨てろと言っているのではない。その持っているものやできることが、そんなに効果的ではないと、魅力的ではないと判断した場合には、潔くこれを隠してみてはどうかと提案しているのである。表には出さないが、物自体はちゃんとそこにあって、必要とあらばいつでも取り出せるようにしておけば良いんじゃないか、と。

「乳がデカい!」というのは、これはもう問答無用に武器である。しかしながら、武器であるからといって、常に乳露出度の高い服を着ておれば良いというものでもなかろうし、だいいち、そんな服を常時、冠婚葬祭いかなるシチュエーションに於いても着ておったのでは、完全に「頭の悪い人」みたいになってしまうし、それはもう、我がの武器に溺れて、自爆してしまっているようなものなのである。

デカい乳は隠しても隠しきれるものではない。その隠しきれるものではないものをあえて隠そうとするところに、魅力的なものを魅力的たらしめる技術と品のようなものがあるのではないだろうか。

私は一体、何が言いたいのだろうか。


太鼓と介護の人生技術

昨日の盆踊り大会で、私がじっと凝視していたのは、太鼓叩きの方々なのである。
以前、このブログ上でも紹介した、伊丹最北端が誇る太鼓の頭領「坂上さん」ご本人は、最後までやぐらには上がらず、ベンチに座ってビールを飲んだり、若者に混じってやぐらの周りを踊り狂ったりしておられたのだが、その代わりに、数多くいる坂上さんの弟子の方々が入れ替わり立ち代わりやぐらに登って、太鼓を叩いていたのである。

坂上さんの弟子には、坂上さんの息子さんもおられるし、年配の方もおられれば若い方もおられるし、男だけではなく、女性も結構おられて、それぞれにそれぞれの癖があって、同じ曲を叩いても、叩く人によってノリが全然変わってくるので、見ていて聞いていて全然飽きないのである。

中でも、段違いに上手かったのはやはり、坂上さんの息子さんであった。この坂上Jr.は長身で、びっくりするほどの男前なのであるが、彼は本当に、段違いであった。
腰を中心に、全身でリズムをとって、やぐらの上で完全に「舞って」いた。バチは背中の方から大きく降り下ろされて、一音一音の説得力が並大抵ではなく、父親であり師匠でもある坂上さんからの影響を強く感じさせた。思わず、あんぐりと口を開けて、「うまいなあ…」と唸ってしまった。そして、Jr.の次に私を唸らせた叩き手は、なんと、若い女性であった。

それは、長い髪を後ろで束ねた綺麗な女の子で、まだ20代かと思われるが、女性ながらパワー不足を一切感じさせず、リズムのとり方と音にキレがあり、言うなれば非常にシャープで、力任せに叩いて走ったりモタったりしている男の叩き手が多い中で、一際目を惹き、耳を惹いた。

以前、非常に上手いドラマーが、「ドラムは力じゃなくて、スピードで音を出すんだよ」と言っていた。そして、私が介護施設で働いていた時には、介護チーフがこんなことを言っていた。「『介護技術』ってことで言えば、男よりも女性の方が遥かに上手い。女性は力がない分、技術でフォローしようとするから必然的に上手くなるんだな。介護の仕事をしていて、腰をいわせるのは、圧倒的に男の方が多いんだよ」

力任せの生き方は、一見かっこよく見えるけど、リスクが伴う。特に男は、気をつけなきゃいけない。男らしさがどうのこうのと言って踊らされて、その結果、腰をいわせてたんじゃ意味がない。

今夜も私は桑田公園へ盆踊りを観に行く。本家坂上さん(オッサン!酒ばっかり飲んでんと、ちょっとはやぐらへ上がれ!)と、坂上Jr.と、あの女の子に、力任せではない音の出し方、生き方を教えてもらいにいく。それから、ついでに、ドラマーというものについても、多面的にじっくり考えてみようと思う。

日々、学習。


コメントへの返信〜くま様宛

冬生まれの人が夏眠りにくいというのは、あれは、本当なんですか?発想があまりに非科学的な感じがして、今まで全っ然信用してこなかったけど、言われてみれば、私も冬生まれです。ということは、私が四季の中で夏が一番嫌いだというのも、ひょっとしたら、そこんところが関係してるのかもしれませんねえ。

しかし、それにしても、平均睡眠時間が2〜3時間というのはヤバいですよ。

あなたは矢馬井ですか?私は矢馬井です。

ね?ちゃんと寝ないと脳がやられてこういった訳のわからないことを口走るようになるんです。
警察にマークされて、町内会に村八分にされて、帰宅途中の小学生に石を投げられて、仏教徒に十字を切られて、友達がいなくなってからでは手遅れですよ。

寝なはれ。