赤船襲来

阪急伊丹駅前の商店街の中。ってことは家から近いし、前々から伊丹で歌ってみたいと思ってたし、店の雰囲気独特やし割と広いし、料理注文できるしのんびりできそうやし、ライヴやる側にとっても、観に来たお客さんにとっても、この店、なかなかよろしいのではなかろうか。

毎週水曜日がオープンマイクの日やから、たまにぶらっと歌いに行って、いずれ、イベントとかできたらなあと思っている。

伊丹の人たちはまだロックという音楽を知らないから「赤船襲来!」といった感じだろう。ま、その赤船はまさかの伊丹生まれ伊丹育ちなんやけど。

伊丹でやって、運良く面白い人に出逢えたら、才能ある人に出逢えたら、家も近いし一緒に何かできるんじゃないか?っていう期待もある。面白い人や才能ある人が都会にしかいないと思ったら大きな間違い。

横山光輝の『三国志』の中で孔明が「人ある所に人なく、人なき所に人あり」って言ってたのを思い出したよ。


『檸檬』

言葉が理解するもので、歌詞が共感するものだとすると、詩は味わうものだと思う。ただ、味わうものではあるが、日常的な言葉や歌詞のように甘かったり辛かったり、明確な味がするわけではないから、詩に理解や共感を期待するとたちまち「わからない」となる。

俺には、詩を読んで「わからない」と言う人の「わかる」がわからない。

詩は個人的な味覚を言葉で表現するようなもの。

詩を読んで「わかる」というのは、彦摩呂やタージンの食レポをおかずにご飯を食べることが「できる」というのと同じことだと思う。


第六弾PV

暗黒の大阪時代に書いた曲。ライヴでは10年前に1度、三ノ宮のバーでやったきりやってない。気に入ってないからではない。めちゃくちゃ気に入ってるけど、感傷的な歌い方になるのが嫌で、まともに歌えるようになるまで寝かせておいた。

曲に対する思い入れが特殊で、曲そのものの剥き出し感を大事にしたかったから、映像に編集や加工は一切施していない。

もし俺の中に「世の中にはこの曲の良さを理解できる人が沢山いるはずだ」という希望的観測があったら、今頃、もっと立て続けにライヴをしていると思う。


因縁

「プリミティヴ・ロック」というジャンルは俺が勝手に作り出したもので、言葉自体、世の中に存在しないんだけど、「プリミティヴ・アート」というのは実は既に存在していて、要するに、古代の人が作った原始的な器とか、そういうもののことなんだけど、今日、そのプリミティヴ・アートについて調べてたらこの絵が出てきた。インディアンが描いたものらしいのだが、なんか、俺が描くイラストに似てないか!?


カセットテープ回顧録

カセットテープって種類が色々あって楽しかった。

子供の頃、家にあったビートルズやストーンズのテープは皆、SONYの赤いやつだった。

中学になって、手当たり次第にCDをレンタルするようになると、色々なテープを買って音の違いを試すようになった。そして、色々と試している内に自分のお気に入りのテープが決まってきて、俺の一番のお気に入りはSONYのES-Ⅱだった。低音が特徴的で、全体的に丸い、品のある音が好きだった。でも、割と高価なテープだったので、お金が無い時は高音がペラペラで貧乏臭いAXIAのslimで我慢した。

友達の間ではmaxelのUD-Ⅱが一番人気があったように思う。UD-Ⅱはクリアな音だった。中学の時、俺と同じくビートルズ馬鹿の同級生がいて、そいつはUD-Ⅱしか認めなかった。

「TDKのテープは音が悪い」というのと「KENWOODのコンポは音が良い」というのが定説だった。事実、TDKのテープを使っている奴はいなかったし、金持ちの友達の家に行くと必ずと言っていいほどKENWOODのコンポが置いてあった。


羽根の生えた猫

吾輩は怜士である。知名度はまだ無い。

そう、俺の場合、知名度が「低い」んじゃなくて「無い」んだから、目先の事に囚われずに、もっと先々を見据えて大胆に物事を進めていかねばならんのである。

PV制作は思いの外楽しい作業だ。パソコンを持ってないからスマホで編集するしかないし、そのスマホすら上手く駆使できるわけじゃないからやれることは限られてるけど、そこはアイデアと気合いと百均でカバーして、別に誰に何を言われるでもなし、自由闊達にじゃんじゃん面白いものを作っていこうと思っている。

考えてみれば、知名度が無い内から視聴回数など気にしてどうするんだという話だ。そんな目先の事などどうでも良い。後々、俺と俺の音楽を理解できる人が増えてきた時の為に今から面白いものを、名刺代わりになるものを沢山用意しておく事の方が大切だ。だから、今後は面白いものが撮れたら随時じゃんじゃんアップしていく。

音楽は趣味じゃないから、良い意味でただひたすらに楽しいというわけにはいかないけど、PV制作は、映像は完全に趣味なんだから、閃きに任せて、想像の羽根を伸ばして思う存分楽しんでしまえばいいんだ。

芸術は爆発だ!


今月の未完成記事 5

俺だってたまには肩の力を抜いて歌ってみたいと思う。

割と気に入ってるのにライヴでは滅多にやらない曲や、滅多にどころか絶対にやらない曲がいくつかあるから、そういうのをライトな気持ちで楽しく歌ってみたいと思う。

でも、目の前に一人でもお客さんがいるともうダメ。勝手に、自動で、ギアがトップに入ってしまう。

今度、近所のライヴバーに出掛けてって、気負いなく楽しく歌ってみようかなと思っているのだが、どうせ本域で歌ってしまうことになると思う。

「音楽」という言葉。音楽を聴く分には理解できるんだけど、やる分には理解に苦しむ。

楽しめない。いや、楽しいんだけど、楽しめない。楽しみたくない…わけじゃないんだけど、「楽しんでこそ音楽」って言われると何とも言えない違和感がある。


今月の未完成記事 4

よほど美味しい話か、よほどお世話になった人からの誘いでもない限り、地下にある箱では演らないことにした。

自分の存在と音楽を多くの人に知ってもらうべく、俗世間から隔離された地下世界への階段を降りていくというのは、何か本末転倒な話だと思うようになった。