「日本一どうでもいいバンド」というのを考えてみた。「日本一嫌い」ではなく、「日本一どうでもいいバンド」を考えてみたのである。
「嫌い」であれば、B’zの名が真っ先に浮かぶが、私は、B’zを嫌いではあっても、決して、どうでもいいとは思っていない。一応、「嫌いだあ!」という情熱を掻き立ててくれるし、「何故嫌いなのか」ということを考えさせてもくれるから、これは、「どうでもいい」とは言えない。
「どうでもいい」というのは、もっと、箸にも棒にもかからない、無味無臭の、存在意義が全くわからないという、そういうもののことである。
最初、TUBEを思い付いた。が、あれは、どうでもよくはない。何しろ、夏というイメージだけで、長年、飯を食ってきているバンドである。副業を持たない海の家の親爺みたいで、潔いことこの上なく、考えようによっては、カッコいいとさえ言える。
じゃ、一体、どのバンドが、「日本一どうでもいいバンド」なのか。私は考えた。そして、ついにその答えに辿り着いたのである。
THE ALFEE―彼らである。彼らこそが、「キング・オブ・どうでもいい」である。何故って?それが言えたらキングではないのである。