血は血のままで

納得のいく自分自身でいるために、そして、納得のいく自分自身が納得のいく言葉を喋る為に、アルコールは必要不可欠だ―という状況が18の時から続いているが、この状況って、一体いつまで続くんだろう。

シラフの時、私は、固くて重い殻を被っているような感覚でいる(だから私は、ライチを意味する「茘枝」を名乗っている)。

考えてみれば、私はこの16年間、シラフで歌ったことがないし、シラフで曲を書いたことがないし、シラフで恋愛をしたことがないし、シラフで語ったことがない。

「私の血はワインでできている。」と川島なお美は言ったが、私がいくらビールを飲んだところで、私の血は血のままで、いつまで経ってもビールにはならんのだから厄介だ。


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