自己代弁

酔っ払いは酔っ払いなので、酔っ払いらしくたまに醜態をさらす。で、この醜態を戒めるのが酔っ払いだったりする。 酔っ払いが酔っ払いの気持ちを察してやらなくて、一体誰が酔っ払いの気持ちを察してやれるのかという話だ。 酔っ払いが...

勝手にしなさい

「わからん」と言って安易に匙を投げる前に、少しはわかろうとしてくんねえかな。 俺は悪党じゃないし、鬼畜でもないし、アナーキーでもないし、はっきり言って、変人でもないよ。 34にしてハミゴ感を味わうなんて、思いもよらなかっ...

聖なる居場所

昨夜、梅田界隈を徘徊していた時に、「凄く良い画だな」と思って撮った一枚。 若者がイルミネーションツリーの立ち並ぶ中を我が物顔に練り歩いているのと同じ時刻に、仕事終わりのオヤジたちはこうして立呑屋に集い、肩をすくめて、おで...

見える見えない

「笑いにレベルなんてない。好き嫌いの問題だ」という考え方に、松本人志は真っ向から反対している。「絶対的にレベルの差はある。本物は本物。偽物は偽物や」また、鑑定士の中島誠之助は、声を震わせて、穏やかに怒っている。「もう少し...

根元から折れたもの

私は一切料理ができない。冗談抜きで、インスタントラーメンしか作れない。が、そんな私でも、大阪にいた頃に一度だけ、意を決して料理を覚えようとしたことがあった。 近所の書店へ行き、「初めての料理」という本を手に取って、何気な...