ロックンロールが死んでいた

夢の中で、内田裕也のライヴを観た。

ベースのいないゴミのような3ピースロックンロールバンド。ギターは全く聴こえないし、ドラムは下手クソ過ぎて斬新にさえ聴こえるほどなのに、裕也は一人、あちら側の世界の人の目をして、ヨダレを垂らして踊り狂いながらふにゃふにゃと「ジョニー・B・グッド」を熱唱していた。

異常に狭いライヴハウス―「何の罰ゲームやねん」と思っていると、肌色のジャケットの「ニューアルバム」とやらを売り付けられそうになったが、どうせ収録曲全曲ジョニーなんだろうと思って、毅然とした態度で断った。

冷めた声で「いらん」と言った。


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